健康も長寿も笑った者勝ち!一笑一若、一度笑うと一歳若返る!

健康も長寿も笑った者勝ち!一笑一若、一度笑うと一歳若返る!

そういえば最近、声を出して笑っていないな…。

50代ともなると、そんなことに気づく方も少なくないと思います。

ある調査結果では、小学生は1日平均300回笑うのに、70代では2回ほどしか笑わなくなるそうです。

なぜ歳をとると、これほど笑いが減るのでしょうか。

その原因として有力なのがストレス説で、人は歳とともにストレスが増え、笑えなくなってしまうといいます。

しかし、笑いに素晴らしい健康効果があることは各分野で証明されており、笑いは年齢が高い人ほど必要です。

今回はそんな笑いに迫り、そもそも人間はなぜ笑うのか、その理由と、笑いのメカニズムを解明していきます。

さらに、笑いにはどんな効用があるのか、50代が気になる心身の問題にも笑いがどのように効果を発揮するかを、詳しくご紹介したいと思います。

笑いは人間だけに与えられた能力

2010年に南米チリで起きた鉱山落盤事故で、感動的な救出劇があったことは記憶に新しいところです。

地下700メートルに閉じ込められた作業員たちが、なんと事故から69日後に33名全員、救出されたというものです。

過酷な状況で生き抜くことができた理由の一つとして、そのチームリーダーが語ったのが「ユーモアを忘れなかったこと」でした。

このように、ユーモアや笑いは、私たちの「生きる力」と密接な関係があることが分かります。

笑いには「smile」と「laugh」がありますが、このうち声を出して笑う(laugh)のは人間だけといわれています。

なぜ、人間だけに笑うという能力があるのでしょうか。

その答えは、次のニーチェの言葉にありそうです。

「この世界で人間だけが苦しむ。だから笑いを発明せざるを得なかったのだ」

人間が病気になる原因は、働き過ぎや頑張り過ぎが20%、食べ物が30%、そしてストレスが50%といわれています。

ストレスは、全身の司令塔である脳に溜まっていき、病気を引き起こす一番の原因になっているのです。

そこで体は、食欲や性欲、睡眠欲といった欲求を満たすことで、ストレスを発散するようにできています。

「よく食べ、よく寝る」のが、最高のストレス解消法なのです。

しかし、これらの欲求を満たしても発散できない、厄介なストレスがあります。

それは、人間だけにある、思考を司る大脳新皮質に溜まったストレスで、これを発散できるのは、泣くことと笑うことのみなのです。

高度な脳を持ったがゆえのストレスを発散するために、人間には涙を流して泣く機能と、声を出して笑う機能が備わったというわけです。

では、笑いはどのようなメカニズムで発生するのでしょうか。

笑いが起こるメカニズム

人間の笑いは大きく分けて、楽しい、可笑しいと感じて起こる「快」の笑いと、コミュニケーションツールとしての「社交上」の笑いの二つがあります。

社交上の笑いは、社会生活の中でスムーズな人間関係を築くために、人間に自然に備わった能力といえます。

笑うと、口角が上がり、目が細くなって目尻にシワが寄りますが、これは、表情筋の頬骨筋と眼輪筋の働きによるものです。

しかし、快の笑いと社交上の笑いとでは、次のように関与する脳回路が違い、そのため使われる表情筋も違ってきます。

快の笑い=無意識に起こる笑い

快の笑い=無意識に起こる笑い

あまりに可笑しいと、止めようとしても笑いが止まらないことがありますが、このように無意識に起こるのが快の笑いです。

これは快の笑いに関与するのが、本能を司る古い脳の「大脳辺緑系」だからで、心から楽しいと感じると、大脳辺縁系が反射的に作用するのです。

そして大脳辺縁系からの指令により、頬骨筋と眼輪筋が収縮し、自然に笑顔が作られます。

社交上の笑い=意識して行う笑い

これに対して社交上の笑いに関与するのは、人間だけの脳である「大脳新皮質」、具体的には大脳新皮質の運動野です。

大脳新皮質は意思や理性を司る脳なので、快の感情がなくても、意識的に笑うことができます。

しかし、社交上の笑いが快の笑いと違うのは「目が笑っていないこと」、つまり眼輪筋があまり動いていないのです。

それは、頬骨筋は意思の力で動かすことができますが、眼輪筋は本来、大脳辺縁系の反射作用で動くものだからです。

心から笑うと、こんな効用が!

大脳辺縁系は、喜怒哀楽の感情や情緒のほかに、食欲や性欲などの本能的欲求や記憶を司り、自律神経系やホルモン系と密接に関係している重要な部位。

心から楽しくて笑うとこれら大脳辺縁系の働きが活性化し、次のように様々な生理的反応が起こって、全身に影響を及ぼします。

笑いと脳波について調べた実験では、笑うと、リラックスのα波と活性化のβ波の両方が出る、という結果が出ています。

また、癒しホルモンのセロトニンが増え、同時に活性ホルモンのアドレナリンやノルアドレナリンも適度に増えることも分かっています。

これにより私たちは、りラックスしながら活性化した状態になり、血流も増加するため、心身の機能がバランス良く働くようになるのです。

具体的には、次のような効果があるといわれています。

免疫力強化

笑いの効用というと、よく知られているのが免疫力アップ。

免疫力が高まることで、風邪はもちろん、多くの病気の予防・改善に繋がります。

・がん

近年、がんの代替治療に笑いを活用している病院が増えていますが、それは、笑いががん細胞と闘うNK(ナチュラルキラー)細胞を活性化するからです。

笑うと、その刺激が大脳辺縁系を経て、免疫システムの司令塔である間脳に伝わります。

そうすると間脳はたくさんの情報伝達物質を作り出し、これが血液やリンパ液に乗って全身に巡り、NK細胞を活発にするのです。

その効果は、がん患者に漫才で大笑いしてもらったところ、NK細胞が85~600%増加したという報告もあるほどです。

また、声を出して笑うと横隔膜が大きく上下し、腹部の血行とリンパの流れが活発になります。

そのため、全身の70%もの免疫細胞が集中している腸が活性化し、さらに免疫力を高めてくれるのです。

・アトピー、リウマチ

笑いの凄いところは、免疫力を強くするだけではなく、免疫システムのバランスを整える働きもあること。

アトピー、花粉症などのアレルギーやリウマチは、免疫システムの過剰反応で起こるものですが、これらの疾患に対しても、笑いが効果的であることが明らかになっているのです。

ストレス解消、リラックス効果

笑いでα波になった脳では、β-エンドルフィンやドーパミン、セロトニンなどのホルモンが活発に分泌されます。

  • β-エンドルフィンは、強烈な幸せ感をもたらすホルモン。
  • ドーパミンは、やる気を起こさせるホルモン。
  • セロトニンは、心地よい安心感を生み出すホルモン。

これらホルモンの働きで気持ちが明るくなり、ストレスが解消されて意欲が高まり、プラス思考がもたらされるのです。

また笑いは、ストレスで乱れた自律神経を安定させます。

笑うと横隔膜の上下運動により、横隔膜の周辺にある神経叢(神経細胞の集まり)が刺激されるからです。

このため、交感神経に偏った自律神経のバランスが整い、リラックスすることができます。

糖尿病治療に

糖尿病患者に食後に漫才で大笑いしてもらい、その後血糖値を計測したところ、約40%も血糖値の上昇が抑制されたそうです。

笑いで血糖値が下がるメカニズムははっきり分かっていませんが、笑いによってストレスが解消されるからではないかと考えられています。

ストレスは、血糖値を上げる働きのあるコルチゾールを分泌させますが、笑いによってこれが抑制されるのです。

病気の50%はストレスから。

ストレスを解消する笑いは、糖尿病だけではなく、全ての病気の最高の薬といえそうです。

高血圧の予防・改善に

ご存知のように心理的ストレスを感じると、交感神経が働いて血管が収縮し、血圧が上がります。

笑いはリラックスをもたらし、副交感神経を優位にして血管を広げるので、心拍数や血圧が下がるのです。

認知機能の向上

毎日笑う人とほとんど笑わない人の認知機能について調査した結果では、後者のほうが2倍以上、認知機能の低下が大きかったそうです。

笑いは、次の理由から、認知機能に良い影響を与えると考えられています。

・脳の酸素量が増える

大笑いすると横隔膜が大きく動き、酸素の取り込みが大幅に増えるので、脳に酸素が行き渡るようになります。

・幸せホルモンが増える

笑いによって分泌されるのが、ドーパミンやβ-エンドルフィンなどの気分を高揚させるホルモン。

これらのホルモンがやる気や幸せ感をもたらし、脳を活性化します。

・コルチゾールが抑制される

ストレスは、アルツハイマー型認知症の重大要因とされています。

それは、ストレス時に分泌されるコルチゾールが、記憶の要である脳の海馬を萎縮させるからです。

笑いはこのコルチゾールの分泌を抑制し、認知症の予防・改善に繋がります。

代謝も上がる

ウォーキングの10分当たりのカロリー消費量は27kcal。

それに対し、大笑いは30~40kcalもカロリーを消費し、さらにお腹の筋肉を使うことで基礎代謝も上がります。

笑いの多い生活は、健康的なダイエットに大いに役立つのです。

作り笑いでも脳が喜ぶ

面白いことに、笑いの効果は作り笑いでも発揮されます。

実験の結果でも、作り笑いによってもNK細胞が増えることが、数値として確認されています。

笑顔を作ると、その表情筋の動きが脳に伝わり、それを脳は笑っていると勘違いして、本当に笑っている時と同じ働きをしてくれるのだそうです。

ですから特に楽しい事がなくても、意識して笑顔を作るようにすると、実際に気持ちが明るくなり、楽しくなってきます。

フランスの哲学者アランも、著書『幸福論』の中で「幸福だから笑うのではない、笑うから幸福なのだ」といっています。

人間が笑う能力を授けられたのは、まさに幸せになるためなのです。

まとめ

健康も長寿も笑った者勝ち!一笑一若、一度笑うと一歳若返る!(まとめ)

眉間に寄ったシワ、への字に結んだ唇。

そんな仏頂面と、明るい笑顔とでは、どちらが若々しいかは言うまでもありません。

しかも、笑顔は見た目だけではなく、全身を内側から若返らせてくれるのです。

50代になるとそろそろ気になり出す、がんや高血圧、糖尿病、認知症などの予防にも、笑いの効果は医学的に証明されています。

ネガティブな物事に溢れている現代は、何かと悲観的になりがち。

しかし、笑いは心を解放し、ものの捉え方を前向きにしてくれます。

若く見える人は、とにかくよく笑います。

笑いこそ、最高の若返り法なのです。

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