認知症予防の切り札!ビタミンB12が50代の脳を老化から守る

認知症予防の切り札!ビタミンB12が50代の脳を老化から守る

日経Gooddayのアンケート調査によると、「物忘れが心配」と答えた人は50代で8割以上、60代前半では9割を超えるそうです。

物忘れが増えてくると、年齢的にも不安になるのが「認知症」。

認知症の研究は、この10年ほどで飛躍的に進歩し、予防や改善についても様々な方法が分かってきています。

その中でも注目を集めているのが、「ビタミンB12」。

ビタミンB12は、生命活動の根源「細胞分裂」に関わっており、脳の再生に非常に重要な栄養素だというのです。

老化で一番怖いのは、肌や体よりも「脳の老化」。

今日は、噂のビタミンB12の働きと、認知症予防に良い理由を解明し、さらに、ビタミンB12を効率的に摂るための注意点も詳しくご紹介していきます。

ビタミンB12の働き

ビタミンB12は、分子構造にコバルトを含むことから「コバラミン」、また赤い色をしていることから「赤いビタミン」とも呼ばれます。

ビタミンB12は一番遅く発見された最新のビタミンで、次のような重要な働きから、今最も注目されている栄養素です。

1. 核酸を合成する

私たちの体が健康でいられるのは、細胞分裂によって常に全身の細胞が生まれ変わっているからです。

この細胞の分裂・増殖をコントロールしているのが、細胞の核にあるDNA(遺伝子)であり、その主要成分になっているのが「核酸」です。

核酸は、生命の誕生から成長、老化、死までを支配しているといっても過言ではありません。

そして、核酸を体内で合成する際に、必要不可欠なのが「ビタミンB12」です。

ビタミンB12は、まさに健康と若さの鍵を握っている物質なのです。

2. 赤血球を作る

ビタミンB12が最初に注目されたのは、悪性貧血の劇的な改善効果で、このため、ビタミンB12は「造血のビタミン」とも呼ばれています。

貧血というと鉄分不足を考えがちですが、貧血はビタミンB12や葉酸の不足からも起こります。

血液の赤血球は、まずたんぱく質や「鉄分」を材料として合成が始まり、「ビタミンB12」と「葉酸」のサポートによって細胞分裂し、一人前の赤血球に育つのです。

ビタミンB12が不足すると、赤血球がうまく成長できず、貧血を引き起こすというわけです。

3. 神経細胞を正常に保つ

さらにビタミンB12は、「脳のビタミン」「神経のビタミン」という呼び名もあります。

「死滅した脳細胞は再生しない、だから脳細胞は減る一方」というのは既に過去の話。

細胞の再生は脳においても行われており、ビタミンB12には、脳神経細胞の細胞分裂を促進し、脳の機能を正常に維持する働きがあります。

ビタミンB12の投与で脳神経細胞が修復・再生することも、多くの研究で報告されています。

近年は、アルツハイマー型認知症や自律神経失調症、パニック障害といった脳神経に関わる症状の予防・改善にも、ビタミンB12が活用されているのです。

4. 睡眠と覚醒のリズムを整える

私たちは通常、夜になると睡眠ホルモン「メラトニン」が分泌されて眠くなり、朝になるとメラトニンが減少して目が覚めます。

この睡眠と覚醒のリズムを支えているのが、ビタミンB12。

ビタミンB12には、脳の神経伝達をスムーズにし、メラトニンを正常に分泌させる働きがあります。

このためビタミンB12が不足すると、眠りが浅い、寝付けないといった症状が起こりやすくなるのです。

5. 循環器系疾患の予防

心臓病や脳梗塞の危険因子として近年注目されているのが、ホモシステインというアミノ酸。

血中に蓄積したホモシステインが血管を損傷し、動脈硬化の原因になるというのです。

ビタミンB12には、ホモシステインの血中濃度を下げる働きがあり、循環器系疾患の予防や改善に効果が期待されています。

6. 神経痛の緩和

神経痛は、何らかの原因で末梢神経が刺激されて起こるものですが、原因の一つにミエリンの損傷があります。

ミエリンとは、末梢神経の表面を覆っているリン脂質で、この膜が傷つくことで、神経的な痛みが生じると考えられているのです。

ビタミンB12は、ミエリンを合成したり修復する働きがあり、神経痛や手足の痺れの緩和に効果的です。

ビタミンB12と認知症の関係

ビタミンB12と認知症の関係

アルツハイマー型認知症は、神経細胞の死滅が進行して脳が萎縮し、認識や記憶、判断、感情など脳の機能が障害されていく症状です。

そんな認知症の対策に、ビタミンB12の重要性が指摘されています。

ビタミンB12の細胞分裂を促進する働きが、脳においても大いに期待されているのです。

ビタミンB12の不足で認知症に?

認知症患者の脳について、近年の臨床例の多くから次のことが分かっています。

  • ビタミンB12の量が4分の1~6分の1に低下している
  • 血中のホモシステイン濃度が高い

認知症は、「ビタミンB12の不足」と、そのために生じる「ホモシステインの過剰」が一つの原因となって起こる、または、少なくとも深い因果関係があると考えられるのです。

そこで認知症の予防や治療に、ビタミンB12が俄然、脚光を浴び出したというわけです。

ビタミンB12には、脳の細胞を再生する働きと、ホモシステインを減少させる働きがあります。

実際に、アルツハイマー型認知症の治療現場では、ビタミンB12の大量投与により、症状が軽快するケースが多いことが報告されているのです。

ビタミンB12は脳に入ることができる

ビタミンB12が認知症に効果を発揮するには、脳に入ることが必要ですが、その点もビタミンB12はクリアできます。

・脂肪にも馴染む

脳は水分以外、大部分が脂肪でできています。

そこで問題となるのは、ビタミンB12は水溶性なので脳に入っていけないのでは?ということ。

しかしビタミンB12は水溶性でありながら、脂肪成分と馴染む構造も持ち合わせています。

そのためビタミンB12は簡単に脳に入り、神経細胞の修復・再生に働くだけでなく、さらに脳に溜まった脂肪の汚れを洗い流すこともできるのです。

・血液脳関門を通る

脳の入り口には「血液脳関門」という関所のようなものがあり、水溶性物質は通常、この関門を通過できません。

しかし人間の体はよくできたもので、脳には特別な仕組みがあります。

脳の血管内にはたんぱく質でできた輸送体があり、水溶性であっても、ビタミンB12のような脳に不可欠なものは、この輸送体によって脳内に入ることができるのです。

ビタミンB12摂取の注意点

ビタミンB12は、認知症だけでなく全身の老化防止のために、特に40代50代からはしっかり摂取することが大切です。

では、ビタミンB12はどんな食べ物から摂ることができるのでしょうか。

ビタミンB12を多く含む食品

ビタミンB12は主に動物性食品に含まれ、特に多いのが次の食べ物です。

  • 牛レバー 52.8
  • 鶏レバー 44.4
  • アサリ 52.4
  • シジミ 62.4
  • サンマ 17.7
  • 焼き海苔 57.6

(100g当たりの含有量、単位:マイクログラム)。

因みに海苔は植物性食品ですが、海藻に付着している微生物がビタミンB12を作り出すといわれています。

厚労省によるビタミンB12の必要摂取量は、1日2.4マイクログラム。

牛レバーなら、たった1切れ(15g)で、必要量の3倍のビタミンB12が摂れることになります。

ただし必要摂取量とは、悪性貧血など欠乏症を防ぐための最低量であり、認知症予防のためには、サプリメントなどで1000マイクログラム以上の摂取が奨励されています。

水溶性のビタミンB12は、過剰分は尿と共に排泄されるので、大量でも副作用の心配なく摂ることができるのです。

ビタミンB12を上手に摂るポイント

ビタミンB12は、通常は肝臓や筋肉に貯蓄されているので、仮に全く摂らなくても、すぐ欠乏症になることはないそうです。

しかし、認知症予防や全身のアンチエイジングを考えるなら、できるだけ多くのビタミンB12を効率的に摂りたいもの。

それには、ビタミンB12の特徴を知ることが大切です。

1. 活性型と不活性型

ビタミンB12には、次の2つのタイプがあります。

  • 不活性型(シアノコバラミン、ヒドロキソコバラミン)
  • 活性型(メチルコバラミン、アデノシルコバラミン)

ビタミンB12は、活性型になってはじめて体内で働きますが、食品に含まれるビタミンB12はほとんどが不活性型。

不活性型ビタミンB12は、小腸で吸収された後にいったん肝臓に貯蔵され、その後活性型に変換されて血中に入り、各組織に運ばれて使われます。

ですから、最初から活性型ビタミンB12で摂れば、肝臓を通らず直接体の各組織に吸収されるので、効果が高く、肝臓にも負担をかけずに済みます。

サプリメントでビタミンB12を摂るなら、活性型(メチルコバラミン)と記載されているものを選ぶといいでしょう。

2. 植物性食品にはビタミンB12は含まれない

ビタミンB12はたんぱく質と結合した形で存在するので、含まれているのは基本的に動物性食品のみ。

健康体であれば、通常の食事をしている限り、ビタミンB12不足になる可能性は少ないそうです。

しかし、菜食主義者や肉類が嫌いな方は、大いに注意が必要です。

サプリメントや強化食品で、ビタミンB12を意識的に摂るようにしましょう。

3. 加齢で吸収力が低下する

ビタミンB12が小腸で吸収されるためには、胃で分泌される、ある糖たんぱく質と結合した形になる必要があります。

しかし歳とともに胃も老化し、胃粘膜が萎縮して分泌物も減少していくため、ビタミンB12の吸収が悪くなります。

そんな場合におすすめしたいのは、ビタミンB12の大量摂取。

ビタミンB12は、大量に摂ると浸透圧の原理が働き、糖たんぱく質と結合しなくても小腸から吸収されるそうです。

またアルコールや薬の摂取が多い人も、それらの成分の分解にビタミンB12が大量に消費されるため、やはりビタミンB12不足に気をつける必要があります。

4. 葉酸と強力して働く

ビタミンB12の働きの多くは、葉酸と協力して行われます。

葉酸は、ビタミンB12と同様にレバーなどに豊富ですが、ホウレン草やブロッコリー、モロヘイヤ、枝豆といった植物性食品にも多く含まれています。

ビタミンB12の効果をより高めるなら、これら葉酸を含む食品と一緒に摂るようにしましょう。

まとめ

認知症予防の切り札!ビタミンB12が50代の脳を老化から守る(まとめ)

認知症を発症させる要因は一つに限らず、予防や治療法も様々あって、まだまだ進化の途上です。

そういった中で最新の予防法として期待されているのが、ビタミンB12。

ビタミンB12は、毎日の食事やサプリメントで簡単に摂ることができ、実践しやすいのもメリットです。

認知症は、発症の20年前から既に始まっているといいます。

認知症予防は、あれ?と思う前に、40代、50代から始めることが大切なのです。

ぜひ、ビタミンB12を上手に摂って、イキイキと美しい老後を過ごせるようにしましょう。

このページのトップヘ

▼おすすめの記事

▼口コミ体験レビュー

▼カテゴリー一覧

▼その他