食べて良し塗って良し、酒粕は50代の体と肌を蘇らせる万能薬

食べて良し塗って良し、酒粕は50代の体と肌を蘇らせる万能薬

納豆、漬物、味噌、醤油、甘酒…。

発酵食品は、その健康・美容効果から年々人気が高まっています。

世界最古の発酵食品はワインだそうですが、日本にも古くから日本酒があり、その健康効果は「酒は百薬の長」といわれるほど。

そして日本酒を凌ぐ効能で、最近女性に大注目なのが「酒粕」です。

更年期世代が気になる高血圧、糖尿病、骨粗しょう症、がん、認知症の予防から、ダイエットや美肌作りまで、まさに酒粕は日本生まれのスーパーフード。

今日は、酒粕に含まれる驚きの成分と、万能ともいえる効果・効能に迫り、併せて、その即効性が大評判の「酒粕パック」もご紹介します。

酒粕の健康効果

甘酒や粕漬け、粕汁など、酒粕は日本人に古くから親しまれてきた食材です。

酒粕とは、日本酒のもろみを搾った後に残った搾りかすのこと。

しかし酒粕はかすどころか、お米や麹、酵母由来の有効成分が凝縮した栄養の塊なのです。

近年、日本酒の良さが再認識されるのに伴い、酒粕の高い栄養価と健康効果に注目が集まっています。

酒粕は優れた栄養食品

酒粕は、五大栄養素が揃って含まれる優れた食品。

特に注目されるのが、たんぱく質やビタミンB群の豊富さで、100g当りに次の量を含んでいます。

  • たんぱく質 14.9g
  • ビタミンB2 0.26mg
  • ビタミンB6 0.94mg
  • ナイアシン 2.0mg
  • 葉酸 170μg
  • 食物繊維 5.2g

この量は、たんぱく質は白米の2.5倍、ビタミンB2は26倍、ビタミンB6は47倍、葉酸は56倍に相当します。

これは、発酵させることでお米の栄養成分が飛躍的に増えるためで、さらに発酵により栄養の吸収率もぐんとアップしているので、実質的な効果は数字以上になるのです。

酒粕を料理に使うと、旨味が増したりコクが出たりして美味しくなりますが、これも発酵によって旨味成分のアミノ酸が格段に増えるからです。

酒粕はこれら栄養素に加え、特有の成分が豊富に含まれ、次のような効果を発揮するといわれています。

健康効果

健康効果

中高年になると色々気になる症状が出てきますが、そんな不調に酒粕は効果が期待できます。

・高血圧の予防

高血圧は、血管の硬化やドロドロ血液などによって血流が悪くなることが原因ですが、もう一つ高血圧に大きく関与するのが、アンジオテンシンというホルモンです。

アンジオテンシンは、交感神経を刺激し、血管を収縮させて血圧を上げるように働くのです。

酒粕には、たんぱく質が分解される過程で生まれる多くのペプチドが含まれており、そのうちの6種類のペプチドに、アンジオテンシンの働きを弱め、血圧を下げる効果が確認されています。

・動脈硬化、心筋梗塞の予防

私たちの体には、血液の塊や血栓を溶かしてくれる、ウロキナーゼやプラスミノーゲンという物質があります。

酒粕には、これらの合成を促進したり、働きを高める物質が含まれており、スムーズな血流を維持してjくれるのです。

さらに酒粕は、悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす働きも確認されており、血管が硬くなるのを防いでくれます。

酒粕は、血液と血管の双方を健康にし、動脈硬化や心筋梗塞などを予防してくれるというわけです。

・糖尿病予防

酒粕に豊富な食物繊維やレジスタントプロテインには、血糖値の上昇を抑える働きがあります。

さらに酒粕には、インシュリンと同様の働きをする物質があり、体内のインシュリンの機能低下を防ぎ、糖尿病を予防してくれるのです。

・骨粗しょう症予防、関節炎の緩和

体を作っている骨は、古くなると分解・排泄され、代わりに新しい骨が合成されるというように、肌と同様に新陳代謝を繰り返しています。

しかし年齢と共に、骨のコラーゲンを破壊するカテプシンLという酵素が分泌されるようになり、骨は分解の方が進んで脆くなっていくのです。

酒粕には、カテプシンLを阻害する物質が3種類も発見されており、骨粗しょう症の予防効果が期待されています。

さらに、酒粕に含まれるS-アデノシルメチニンというアミノ酸には、関節の軟骨を増やす働きがあり、関節炎の緩和にも役立ちます。

・アレルギーの緩和、改善

花粉症やアトピーなどのアレルギーは、カテプシンBという酵素が作り出す免疫グロブリンが原因といわれています。

酒粕に含まれるペプチドには、このカプテシンBの働きを阻害する働きがあり、摂り続けることで、アレルギー体質の改善に効果が期待できるのです。

・冷えの改善

冬は、体が温まる粕汁や粕鍋、甘酒の人気が高まります。

酒粕には8%ほどのアルコールが含まれていますが、酒粕で体が温まるのはそのせいだけでなく、酒粕のペプチドの働きがあるからです。

酒粕のペプチドには、血管内の一酸化窒素(NO)を増やす作用があり、血管を拡張して血流を活発にしてくれます。

しかも、酒粕ペプチドの血行促進効果は、アルコールのような一時的なものではなく、持続性があることが特徴。

酒粕を食べ続けることで冷え性が改善されることは、実験でも証明されているそうです。

・がん抑制

酒粕に含まれる有用物質には、がん細胞を殺すNK細胞を活性化する物質もあります。

また、お酒の月桂冠総合研究所では、日本酒や酒粕の中に、がん予防効果のある「α-ハイドロオキシ酸」を発見しています。

国立がんセンターの長期の疫学調査では、日本酒を飲む人に胃や大腸がんに罹る人が少ないという結果が報告されていますが、酒粕にもがんに対する効果が大いに期待されているのです。

・認知症の予防

認知症の原因の一つとして、バソプレッシンというホルモンが現在注目されています。

バソプレッシンは記憶や学習、神経伝達に関与しており、通常、パソプレッシンを分解する酵素プロリルエンドペプチターゼ(PEP)とバランスを取りながら機能しています。

しかし何らかの原因でPEPの働きが亢進し、それによってパソプレッシンが減少することが、認知症を引き起こすのではないかと考えられるのです。

酒粕には、このPEPの働きを抑制する物質が発見されており、認知症予防に効果が期待されます。

酒粕の美容効果

女性の50歳前後の時期は、健康だけでなく、美容面でも大きな曲がり角。

そんな時に効果を発揮してくれるのも、酒粕です。

ダイエット効果

ダイエット効果

酒粕は、100gで227kcalとカロリーは高めなのに、ダイエットに良いといわれるのには、次のような働きで健康的に痩せることができるからです。

・便秘の改善

酒粕には、白米の10倍もの食物繊維に加え、レジスタントプロテインが豊富に含まれています。

レジスタントプロテインとは、胃腸で消化されにくいたんぱく質のこと。

食物繊維と同様の働きで、腸の蠕動運動を活発にしてお通じを改善したり、脂肪やコレステロールを吸着して排出し、脂肪の蓄積を抑えてくれるのです。

・炭水化物の分解を抑制

酒粕には、炭水化物の分解酵素アミラーゼの働きを阻害する物質があり、糖分が脂肪になるのを防ぎます。

・糖質や脂質の代謝促進

酒粕に豊富なビタミンB群は、糖質や脂質の代謝を活発にします。

このため、体に脂肪がつきにくくなるのです。

・新陳代謝を活性化

酒粕には100種類以上の酵素が含まれており、新陳代謝が活発になるので太りにくくなります。

さらに酒粕は、食べるだけでなく肌に塗ることで、酒粕ならではの美肌効果を発揮します。

美白効果

酒粕と聞いて真っ先にイメージするのは、その優れた美白作用。

それは酒粕には、次のような有名な美白成分が豊富に含まれているからです。

  • アルブチン
  • コウジ酸
  • 遊離リノール酸

これらは厚労省がその効果を認めた美白成分で、チロシナーゼの働きを阻害してメラニン合成を抑制し、シミを防ぐ働きがあります。

また中高年に増えてくるのが黄ぐすみですが、その原因とされているのが糖化です。

コウジ酸には、メラニンの抑制だけでなく抗糖化作用があり、通常の美白成分では改善が難しい黄ぐすみにも効果的なのです。

・フェルラ酸

フェルラ酸は高い抗酸化力で、メラノサイトを刺激する活性酸素を除去し、シミを予防します。

・デフェリフェリクリシン(Dfcy)

月桂冠総合研究所によって発見された美白成分。

米麹に含まれる成分で、ビタミンCよりも強い美白作用があるそうです。

保湿効果

乾燥と加齢でごわついた肌にも、酒粕は優れた効果を発揮します。

歳とともに肌の潤いがなくなってくるのは、角質層にある天然保湿因子(NMF)や細胞間脂質(セラミド)が減少してくるから。

酒粕には、天然保湿因子の主成分アミノ酸や、ヒト型天然セラミド、植物性セラミドが豊富に含まれ、内側から肌本来の潤いを高めてくれるのです。

シワ・たるみ予防効果

シワ・たるみ予防効果

コウジ酸の抗糖化作用やフェルラ酸の抗酸化作用は、コラーゲンの劣化を防ぎ、シワやたるみを予防します。

また酒粕には、アルファ・グルコシルグリセロール(αGG)という日本酒の旨味成分が含まれています。

αGGにはヒアルロン酸とコラーゲンの合成を促進する働きがあり、潤いを高める上に、肌の弾力アップにも効果が期待できるのです。

さらに、酒粕の血行促進作用で肌に栄養が行き渡り、肌本来の力が高まります。

このような優れた美肌効果から、市販の酒粕化粧品は今大人気ですが、ストレートに効果を実感したいなら、自分で作る「酒粕パック」もおすすめです。

酒粕パック

酒粕パックの効果は、多くの実践者の折り紙つき。

パック後の肌は透明感が出てしっとりモチモチ、続けるうちにワントーン明るい肌が実感できます。

用意するもの
酒粕 100g
精製水 50~150ml

酒粕には、板状の「板粕」、板粕を粗めに砕いた「バラ粕」、水や焼酎を加えた「練り粕」などの種類があり、酒屋さんやスーパー、通販で入手できます。

こだわりたい方は、吟醸酒からできる吟醸粕がおすすめ。

・作り方
酒粕に含まれるアルコールは肌を乾燥させるもとにもなるので、最初に電子レンジで15秒ほど加熱し、アルコールを飛ばします。

その後、冷ました酒粕をちぎって精製水と混ぜますが、すり鉢ですりながらやると滑らかな仕上がりに。

ゆる過ぎる場合は、小麦粉で調整しましょう。

・塗り方
ペースト状になった酒粕を顔に塗り、シートマスクかラップで覆って10~15分後に洗い流します。

老化が正直に出る手にも、酒粕パックはおすすめ。

洗い流した後の肌の明るさと潤いに、思わず頬が緩むこと間違いなしです。

酒粕パックは作り置きができますが、冷蔵保存で1週間目安で使い切りましょう。

まとめ

酒粕パックをすると、即効で酒粕の威力を感じることができます。

しかし効果を定着させるには、続けること、そして食べて内側からも効果を発揮させることが大切です。

酒粕は料理に使って毎日摂るといいのですが、面倒という方は、酒粕クッキーがおすすめ。

作り方は、適宜切った板粕をそのまま、またはお砂糖をちょっとまぶし、フライパンかオーブントースターでごく軽く炙るだけ。

なかなか乙な味で、病み付きになる人もいるようですが、カロリーがあるので食べ過ぎは禁物です。

最近、肌にも体にも年齢を感じるという方は、ぜひ酒粕生活を始めてみてはいかがでしょうか。

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