50代の夏は脳が危ない!高血糖&脱水で認知症リスクが高まる?

50代の夏は脳が危ない!高血糖&脱水で認知症リスクが高まる?

夏は、つい冷たい飲み物の量が増え、気づかないうちに糖分を過剰摂取しがちです。

一方で、多量の汗をかくことによって体の水分が不足し、脱水症状を起こしやすくなっています。

夏に起こりやすい「糖分の過剰」と「水分の不足」。

ご存知でしょうか、この二つは、実は認知症の大きな危険因子なのです。

朝からボーっとして頭が働かない、物忘れが増える…、それは暑さのせいではなく、認知症の始まりかもしれません。

そこで今回は、認知症と「高血糖&脱水」の関係に迫ります。

血糖値が上がったり体が水分不足になると、なぜ認知症になりやすいのか、その原因を解明し、それぞれの対処法を詳しくご紹介します。

猛暑の夏は、熱中症だけではなく、ぜひ認知症に厳重警戒を!!

認知症の危険因子1:高血糖

日本糖尿病学会によると、糖尿病と認知症には、ある危険な相関関係があるそうです。

つまり、糖尿病患者は認知症になりやすく、認知症になると糖尿病が悪化しやすい、というのです。

認知症の主なものには、アルツハイマー型認知症と血管性認知症がありますが、糖尿病の人は、どちらの認知症も2~4倍に発症リスクが高まることが明らかになっています。

糖尿病が認知症を引き起こす原因

糖尿病とは、インスリンが十分分泌されなくなり、そのため糖がエネルギーとして使われず、血中に余ってしまう病気です。

では、一体なぜ、糖尿病が認知症jを引き起こしてしまうのでしょうか。

1. インスリン不足で脳がエネルギー不足に

脳の主要なエネルギー源はブドウ糖ですが、ブドウ糖がエネルギーになるにはインスリンが必要です。

食べ物から摂った糖は、ブドウ糖として血中に溶け込み、インスリンの働きによって脳や筋肉、内臓に取り込まれ、エネルギーに変換されるのです。

脳においては、神経細胞を囲むグリア細胞が、インスリンの働きかけによって血液からブドウ糖を取り込み、神経細胞に届ける仕組みになっています。

糖尿病になると、インスリン不足によって脳が糖を取り込めなくなり、エネルギーを十分作れなくなります。

そのため脳の機能が低下し、認知症を発症しやすくなるのです。

インスリン不足による認知症の治療には、現在米国で、鼻からインスリンを投与するという方法が研究されています。

鼻粘膜からインスリンを吸収させ、直接脳にインスリンを送り込むというもので、実用化に大いに期待が寄せられています。

2. アミロイドβを増やす

アルツハイマー型認知症の原因として有力視されているのが、脳にできるアミロイドβという異常たんぱく質です。

アミロイドβはいわゆる脳内のゴミのようなもので、通常はすぐ分解・排出されるので害はありません。

しかし、加齢などにより排出能力が低下すると、アミロイドβはどんどん溜まって大きくなり、毒性を持つようになります。

そして神経細胞を死滅させ、認知症を発症させてしまうのです。

このアミロイドβを作る原因の一つとして挙げられているのが、「糖化」です。

糖化とは、過剰な糖が細胞のたんぱく質を破壊・変質させ、本来の機能を奪ってしまうこと。

血中の糖が多い糖尿病は、アミロイドβの生成を促進することになるので、認知症の危険性が大いに高まるのです。

3. 血管性認知症を引き起こす

糖尿病は、血管にも大きなダメージを与えます。

過剰な糖が血液をドロドロにして血流を悪くし、さらに血管に付着した糖が酸化や糖化を起こし、血管を硬化させるからです。

このため脳梗塞や脳出血が起こり、その部分の神経細胞が死滅することで起こるのが「血管性認知症」です。

梗塞や出血に至らないまでも、血流が悪くなるだけで、脳は酸素と栄養不足から機能が低下し、認知症を発症しやすくなります。

血糖値を上げないためには

甘いものの食べ過ぎ、ドカ食いによる血糖値の急上昇、そして夏は清涼飲料水の摂り過ぎ…。

私たちは、気づかないうちに血糖値を上げる生活をしています。

こういった食生活を習慣化させないことが、認知症予防には非常に大切です。

それでなくても、インスリンの分泌は歳とともに減少し、血糖値が高めになっていきます。

食事は、

  • 血糖値を上げにくい野菜やたんぱく質から先に食べる
  • よく噛んでゆっくり食べる
  • 甘いものを摂り過ぎない
  • 食後のウォーキング

などを心がけ、夏の飲み物は水やお茶をメインにし、血糖値の上昇を防ぐようにしましょう。

血糖値は低過ぎても危険

高血糖が認知症の原因になることは分かりましたが、血糖値は低過ぎてもよくありません。

血中に糖が少ないと当然脳はエネルギー不足となり、認知機能が低下し、この状態がさらに慢性化すると、認知症に繋がる場合もあるのです。

低血糖は、次のようなことが誘因となります。

  • 空腹状態で長時間運動をする
  • 食事を抜く
  • 食事量が少ない

これらの誘引も、心当たりがある女性は多いはず。

美容と健康のためのダイエットや運動も、ほどほどが体にも脳にも良いようです。

血糖値は高くても低くても認知症リスクを高めると考え、常に血糖値のコントロールを心がけるようにしましょう。

認知症の危険因子2:脱水

認知症の危険因子2:脱水

認知症にとって、もう一つの夏の危険因子が「脱水」です。

脳はわずかな水分減少でも危険

人間の体は、60~70%が水でできています。

50kgの人の体には、30~35kgの水があるということです。

特に「脳」はその75%が水分であり、それだけの量の水がないと脳は正常に機能しないのです。

頭がふらついたり、刺激に対する反応が鈍って動作がのろくなる…といったことは、暑い夏によく起こるものです。

熱中症の初期症状ともいえるものですが、これは、暑さに加えて水分不足から脳がうまく機能しなくなり、注意力も思考力も低下してしまうからです。

体の細胞は、本来の水分量の1~2%が欠乏するだけで正常に機能できなくなり、75%が水分でできている脳においてはなおさらです。

怖いのは、脱水状態が続き、意識水準の低下が慢性的になること。

それがきっかけとなって、やがて物忘れが頻発するようになり、認知症へと進行していくのです。

さらに水分不足は、血液をドロドロにして血流を悪化させ、血管性認知症のリスクも高めます。

熱中症の症状が出た時、脳は一時的な認知症を起こしているわけなので、早急に水分補給などのケアをし、脳を正常に戻す必要があるのです。

十分な水分摂取で認知症予防

高齢になると、体内の水分量が若い時より10%も低下し、さらに喉の渇きを自覚しにくくなるので、水分摂取も少なくなります。

そのためよけいに脳の水分量が少なくなり、認知機能を衰えさせていると考えられるのです。

ある医師の治療経験によると、認知症患者に1日1500mlの水を飲み続けてもらったところ、認知症の症状が改善する人が続出したそうです。

夜中に大声を上げる、徘徊するといった症状が、十分量の水の継続摂取で、数日でおさまったというのです。

また、知的作業をする前に水を飲むと、集中力や記憶力が高まって効率が上がるといいます。

科学的な研究実験においても、作業前に500mlの水を飲んだ人は、飲まなかった人と比べて、脳の反応時間が14%速くなることが分かっています。

水だけで認知症が改善するわけではないにしても、十分な水分摂取が脳を活性化することは間違いないようです。

正しい水分補給をする

水分摂取は、次の点を気をつけたいものです。

1. 飲み物の種類

水分補給に適さないのは、糖分一杯のジュースや、利尿作用のあるコーヒーやアルコール。

特に甘い飲み物は、血糖値を上げることでも認知症リスクを高めることになります。

汗をたくさんかいた時は、汗と共に失われたミネラルも補給する必要があるので、スポーツドリンクがおすすめ。

しかし、普通の生活の中での水分補給は、やはり真水が最適です。

2. 飲み方

望ましい水分摂取量は、食事で補給される水分を除いて、1日に約1.5リットルといわれています。

量と共に大切なのは、水は少しずつ、こまめに飲むこと。

「少しずつ」というのは、人間が一度に吸収できる水分量は200ml程度が限度で、これ以上飲んでも吸収されずに排泄されてしまうからです。

さらに、大量に飲むと体調によっては排泄がうまくできず、むくみとなって体内に溜まってしまう場合もあります。

特に就寝中は血流が停滞しがちなので、寝る前と起床時には、必ずコップ1杯の水を飲むようにしたいものです。

また、「こまめに」というのは、水分は飲んですぐ全身に行き渡るわけではないからです。

喉が渇いた時、体は既に脱水状態になっているのですが、その時に慌てて飲んでも、水分が吸収されるまで、体は水分不足の状態がしばらく続くことになります。

まとめ

50代の夏は脳が危ない!高血糖&脱水で認知症リスクが高まる?(まとめ)

夏は、「糖分の摂り過ぎ」と「水分不足」から、認知症リスクが高まる要注意の季節。

認知症は20年前かけて徐々に進行するといわれますが、夏の過ごし方いかんで、その発症が早まるかもしれないのです。

インスリンが減少し始める中高年世代は、特に危険です。

この夏からは、

  • 血糖値を上げない食事を心がける
  • 清涼飲料水のガブ飲みは即刻やめる
  • こまめに真水を飲む

といった生活を実践し、認知症とは無縁の、元気な脳細胞を維持できるようにしましょう。

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