繰り返す50代のめまいを改善!原因と正しい対処法とは?

繰り返す50代のめまいを改善!原因と正しい対処法とは?

更年期の不快な症状の一つに「めまい」があります。

あるデータでは、めまい患者の半数は65歳以上の高齢者ながら、40代50代も24%を占め、近年、中高年のめまい患者が増加傾向にあるそうです。

ある日突然起こり、短期間で消えるものもあれば、軽いふらつき感が何年も続いたりと、めまいも起こり方や持続期間は様々。

すぐに治まるからと放っておくと、精神不安からさらにめまいが悪化したり、うつに発展するなど、日常にも支障を来たすようになります。

また、めまいが軽視できないのは、時に重大な病気が潜んでいることもあるからです。

今日は、めまいで不安を抱えている50代女性のために、めまいの種類別に原因を詳しく探り、自分でできる効果的な改善方法をご紹介したいと思います。

めまいの3つのタイプと原因

めまいは症状や原因の違いから、大きく次の3タイプに分けられます。

A. 眼前暗黒感のめまい

座った状態から立ち上がった時などに起こり、クラクラして目の前が暗くなり(眼前暗黒感)、ひどい時には意識を失うこともあります。

原因は「貧血」、「低血圧」、「冷え性」、「自律神経の乱れ」など。

血液のヘモグロビンが不足したり、血流が悪くなることから、「脳が酸素不足」になって平衡感覚が狂ってしまうのです。

この原因は特に女性に多く、さらに更年期には自律神経が乱れやすくなり、交感神経が血管を収縮させて血流を悪くしがちです。

ほかに、心臓に何らかの異常があって、脳に送られる血液が少なくなって起こる場合もあります。

眼前暗黒感のめまいが起きやすいのは、

・急に立ち上がる

いわゆる「立ちくらみ(起立性低血圧)」で、心臓の血液を押し上げる働きが間に合わず、一時的に脳への血流が不足して起こります。

・入浴

温まって血管が拡がることで、血圧が急に低下。
特に長湯後のお風呂上りは要注意です。

・激しい運動

発汗による脱水症状で血液が濃くなり、血流が悪くなります。

・夏の炎天下での作業、運動

発汗による血流悪化に加えて、暑さで血管が拡張し血圧が低下するダブルパンチでめまいが起こります。

夏の外出時や運動、入浴前は、水分補給が肝心です。

B. 浮動性・動揺性のめまい

体がフワフワ、ユラユラと、浮いたり揺れる感覚があり、ふらついて真っ直ぐ歩けなかったり、目の焦点が定まらなかったりします。

原因は「自律神経の乱れ」、「眼精疲労」、「脳の異常」など。

浮動性のめまいは、めまい自体は軽いことが多いのですが、中には脳血管障害や脳腫瘍など、脳に原因があることも。

しびれや、言葉が発しにくいなど、神経症状を伴う場合は注意が必要です。

気になる方は、次の方法でチェックしてみましょう。

  • 手のひらを上に向けて両手を前に出す。
  • 目を閉じて、腕を水平に10秒保つ。

10秒後に左右の手が同じ高さにあればOK、どちらかが下がっていたら、念のため病院を受診すると安心です。

C. 回転性のめまい

 回転性のめまい

寝返りをうったり起き上がる、振り返るなど、頭の位置を変えた時によく起こります。

周囲がグルグル回って、立ったり歩くことができなくなり、耳鳴りや吐き気、難聴を伴うことも。

原因は「内耳の異常」で、めまいの中で一番多いのが、この内耳を原因とするめまいなのです。

ここでは、めまいと内耳の関係について詳しくご紹介していきます。

耳には、「聞く」という働きのほかに、「平衡感覚」という重要な働きがあります。

人間が、縦にひょろ長い不安定な姿でありながら、二本足でバランスよく立っていることができるのも、この平衡感覚のおかげなのです。

耳の中で平衡感覚を司るのが、「内耳」という器官。

内耳は蝸牛(かぎゅう)、前庭(ぜんてい)、三半規管(さんはんきかん)で構成されており、それぞれ次の役割を担っています。

  • 蝸牛…音を感じ取る働き
  • 前庭…体の傾きを感知する働き
  • 三半規管…体の回転を感知する働き

前庭や三半規管が感知した平衡感覚が、電気信号となって脳へ伝わり、私たちは正常な姿勢を保つことができるのです。

しかしこの前庭や三半規管に異常が起こると、次のような回転性のめまいを伴った症状が起こります。

・良性発作性頭位めまい症

めまいを訴える人の半分が、この良性発作性頭位めまい症といわれ、特に中高年の女性に多いそうです。

原因は、内耳の前庭にある「耳石」。

前庭には5ミクロンという微小な耳石が数百個あり、耳石が重力の方向に動くことによって、私たちは体の傾きを感じ取るのです。

この耳石が何らかの原因で剥がれ、三半規管に入り込んでしまうことがあります。

三半規管は内部がリンパ液で満たされ、リンパ液の流れる方向によって、体の前後左右の回転を感じ取る仕組みになっています。

しかし、入り込んだ耳石がリンパ液をかき乱すことから、間違ったバランス情報が脳に伝わり、めまいとして感じられるわけです。

耳石は炭酸カルシウムが主成分なので、放置してもやがて溶けてなくなり、めまいも解消します。

・メニエール病

内耳を満たしているリンパ液が水分の摂り過ぎなどで過剰になると、内耳にむくみが生じ、耳鳴りや吐き気と共にめまいが起こります。

・外リンパろう

重い物を持ち上げたり頭部を打つなどの外力により、内耳のリンパ液が中耳に漏れ出し、内耳が平衡障害を起こすもの。

症状が似ていることから、よくメニエール病と誤診されがちです。

・前庭神経炎

ウィルス感染や血流の悪化によって前庭に炎症が起こり、平衡感覚が誤作動を起こすもので、風邪の後などによく起こります。

・内耳炎

慢性中耳炎によって炎症が内耳に及び、耳鳴りやめまいを発症するもの。

以上のような内耳の異常のほかに、前庭と密接な関係のある「脳幹や小脳」の異常によるめまいも、最近指摘されるようになっています。

雨の日に起こるめまい

雨が降ると、頭痛や関節痛のほかに、めまいが起こるという人は多いのではないでしょうか。

これも実は、気圧の変化が内耳に影響を与えることから起こるのです。

雨が降ると気圧が低下し、それをキャッチした内耳では、内耳の内と外にあるリンパ液に圧力差が生じます。

それを脳は体のバランスが崩れたと捉えるのですが、実際にはバランスは崩れていないので、その食い違いから脳に混乱が生じます。

その結果、交感神経が興奮して血管が収縮し、血流低下によりめまいが起こるというわけです。

この状態は車酔いのメカニズムとほぼ同じなので、酔い止め薬で治るそうです。

めまいを改善するには

近年はめまい患者が急増し、めまい外来を置く医療機関も多くなっています。

長年悩まされためまいも、原因を突き止め、適切な治療を受けることで、完治した例は珍しくないのです。

しかし、重大な病気のサインのケースもあるとはいえ、実はめまいの多くは、偏食、喫煙、睡眠不足、過労、ストレスといった生活習慣が原因だそうです。

そういう意味では、めまいも現代病、生活習慣病の一つ。

最良のめまい対策は、生活習慣の見直しということになります。

自分でできるめまい対策

自分でできるめまい対策

めまいの改善には、次のような生活を心がけて自律神経を安定させ、血行の良い体を作ることが大切です。

  • 規則正しい生活をし、睡眠を十分とる
  • 栄養バランスの良い食事をとる
  • ストレス、過労を避ける
  • 適度な運動を習慣にする
  • 禁煙

食事では、貧血予防の「鉄分」のほか、平衡感覚の神経の働きを良くする「ビタミンB群」(レバーや豚肉、魚、牡蠣などに豊富)をしっかり摂ることが必要です。

特に「ビタミンB12」はめまいの治療薬にも使われており、サプリメントで摂るのもおすすめ。

・首の血行促進

また、脳の血流低下を招くものに、肩コリや首コリがあります。

普段から「首回しストレッチ」やホットタオルで「温める」などして、首の血行を促進するようにしましょう。

良性発作性頭位めまい症の改善には

良性発作性頭位めまい症を早く改善するなら、安静にするばかりではなく、頭を動かして耳石を積極的に追い出すと効果的です。

その方法の一つが、次の「寝返り運動」。

  • あおむけに寝て、10秒
  • 頭を左側に向け、10秒
  • 次にまた、あおむけで10秒
  • 頭を右側に向け、10秒

目は開けた状態で、これを10回、起床時と就寝時に行います。

頭を動かすことで、最初はかえってめまいが起こることもありますが、できる範囲で続けてみましょう。

めまいが起こったら

めまいが起こったら

めまいが起こったら、無理に動かず、まずは安静を第一にして、症状が治まるのを待ちます。

横になるなど楽な姿勢になり、きつい衣類はゆるめ、音や光は避けて神経を刺激しないようにしましょう。

症状が治まらない場合は、躊躇せず病院へ。

心配なめまいとは

めまいがそれほど強くなくても、次のような症状を伴う場合は脳疾患の懸念もあるため、速やかに医療機関を受診しましょう。

  • 顔や体にしびれがある
  • 激しい頭痛がある
  • ろれつがおかしい
  • 物がダブって見える

まとめ

更年期は、自律神経の乱れや高血圧の問題で血流や血圧が悪化し、めまいも深刻化しがち。

まずは、自分のめまいのタイプを知り、その原因に合った対策をとることが大切です。

原因が分かれば、不安による悪化も防げます。

しつこく続くめまいは、思い切ってめまい外来を受診し、適切な治療を受けることも必要。

時と場所を選ばず起こるめまい。

めまいの不快感や不安感は、なった者でないと分からないものです。

少しでも早く解消し、心も体も軽快に動ける日常を取り戻しましょう。

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