慢性疲労が老化を促進する!?解明された疲れの正体とは?

慢性疲労が老化を促進する!?解明された疲れの正体とは?

寝ても寝ても疲れが取れない、朝起きられない、仕事中も頭がボーっとしてミスばかり…。

疲労大国ともいわれる日本では、40~60代の半数以上の人が慢性的な疲労を感じているそうです。

しかし、休息をとってもマッサージに通っても、慢性疲労はなかなか取れないものです。

一体なぜなのでしょうか?

その答えは、疲労の正体が「体ではなく脳」にあるから。

近年、疲労の科学的解明が進み、私たちが感じている「体の疲れ」は、実は「脳の疲れ」だということが分かってきたのです。

そこで、今回のテーマは「慢性疲労」。

慢性疲労の正体に迫り、そもそも疲労感はなぜ起こるのかを解明し、併せて、脳の疲れを取って慢性疲労を回復する方法をご紹介していきます。

疲労の正体

普段あまり運動しない人が運動をすると、よく起こるのが筋肉痛。

このことからも、運動をして疲れるのは、筋肉が疲労するからだと思いがちです。

しかし、たとえばジョギングを4時間ほど行っても、その程度では筋肉のダメージはほとんどないことが分かっています。

また、かつて言われていた「疲労は筋肉に乳酸が溜まって起こる」ということも、今では科学的根拠がないことが明らかになっています。

つまり、体の疲労は筋肉の疲労ではなく、単に筋肉を休めても疲れは取れないのです。

では疲労は、何が原因で起こるのでしょうか。

実は、近年の疲れを解明する研究で分かったのが、疲れの原因が「脳」にあるということ。

疲れている状態の時、体にどういう変化が起きているのかを検証した結果、「自律神経」の中枢である視床下部に明らかな変化があることが分かったのです。

さらに解明されたのが、その変化を起こす犯人が「活性酸素」であることです。

疲労と脳(自律神経)、活性酸素には、一体どういう関係があるのでしょうか。

疲労を感じるメカニズム

私たちの体を構成する細胞には、命を維持するためのエネルギーを作り出す「ミトコンドリア」という小器官があります。

ミトコンドリアのエネルギー生産には膨大な酸素を必要とし、その際に発生するのが「活性酸素」ですが、通常は体内に備わっている抗酸化物質がこれを消去する働きをしています。

しかし仕事や運動が過度になると、活性酸素が処理しきれなくなり、ミトコンドリアがどんどん酸化されてしまうのです。

中でもこの影響を大きく受けるのが、自律神経。

自律神経は、呼吸や血液循環、体温調節、消化、心拍、そして精神面においては緊張やリラックスの切り替えなど、あらゆる生命活動のコントロールをしている重要な器官。

仕事で頭を使っている時も、運動で体を使っている時も、自律神経は24時間休むことなく働いており、常に活性酸素に晒されることになります。

こうしてミトコンドリアが酸化された自律神経は機能が低下し、その結果、全身に不調が起こり、それが疲労症状となって表れます。

つまり疲労の正体は、「活性酸素」による「自律神経の機能低下」。

デスクワークによる頭の疲れも、運動による体の疲れも、その由来は自律神経というわけです。

特に40代50代の女性は、更年期という要素が自律神経をさらに傷めつけます。

最近、急に疲れが酷くなったと感じるのも無理はないのです。

過労死

自律神経はその働きの重要性から、機能低下が深刻になると生命の危機に繋がります。

様々な疲労症状は、「これ以上仕事や運動を続けると危ないから休みなさい」という脳からのメッセージなのです。

しかし、せっかくの警告も功を奏さず引き起こされるのが、近年社会問題となっている「過労死」。

動物は、疲れを感じると本能(警告)に従って素直に休みを取ります。

そのため過労死することはないのですが、人間はそうはいきません。

人間は前頭葉が発達した脳を持ち、前頭葉からはβ-エンドルフィンやドーパミンといった興奮物質が分泌されるからです。

そのため実際には疲れていても、気分が高揚して疲労を感じなくなり、頑張ってしまって悲劇が起こるのです。

慢性疲労を取るには

慢性疲労を取るには

慢性化した疲労が恐ろしいのは、危機感が薄くなり、本当に危険な状態になるまで自覚がないこと。

過労死は決して他人事ではないのです。

さらに忘れていけないのは、疲労は生命活動を支える自律神経が酸化されることから、「老化を促進」してしまうことです。

疲れた、疲れたが口癖になっている方は、早めの対策が必要です。

慢性疲労の予防・回復法

疲労を本当に取るには、アプローチするのは体ではなく、次のようにして脳(自律神経)の疲れを取る必要があります。

・抗酸化物質を摂る

疲れの大元の原因は活性酸素ですから、疲労回復に最も重要なのは活性酸素の除去です。

ビタミンCを始めとするビタミンや、ミネラル、ポリフェノールなどの抗酸化物質が摂れる食事や、サプリメントでの補給を心がけましょう。

中でも疲労回復に効果的なのが「イミダペプチド」。

イミダペプチドは抗酸化作用自体は特に高くはないのですが、作用が長続きする特徴があり、抗疲労作用で注目の物質です。

イミダペプチドは人間の体内にもあり、酸素を大量に消費する脳に多く存在しますが、加齢により減少していきます。

食品では鶏の胸肉に豊富で、疲労対策には毎日100gほどを2週間摂ると効果的だそうです。

・食べ過ぎない

疲労回復には、必要な栄養をきちんと摂り、エネルギー代謝をスムーズにすることが必要です。

しかし食べ物の消化には大量のエネルギーが消費され、活性酸素も増えることになるため、食べ過ぎは逆効果。

栄養価の高いものを適量、よく噛んで食べることが大切なのです。

・甘いものはほどほどに

疲れると甘いものが欲しくなるものですが、甘いもの(砂糖)の摂り過ぎは疲れを増大させてしまいます。

砂糖の摂取は、結果的に血糖値を上げるアドレナリンの分泌を増大させることになり、交感神経を興奮させ、活性酸素の大量発生を引き起こすからです。

・カフェインを摂り過ぎない

長時間の仕事の際に、エナジードリンクや栄養ドリンクを常飲している人は要注意。

カフェインの覚醒作用で一時的にシャキッとしますが、興奮作用が疲労感を鈍らせ、自律神経をさらに酷使することになります。

・質の良い睡眠をとる

脳には睡眠中に活性酸素や老廃物を掃除するシステムがあり、通常の疲れであれば、一晩よく寝ると取れるものです。

しかし眠りが浅かったり、極端な睡眠不足の生活を続けていると、活性酸素が排除し切れずに疲労が蓄積していきます。

睡眠負債という言葉があるように、現代人は慢性的な睡眠不足に陥っており、これが疲労が取れない大きな要因となっているのです。

・いびきを改善する

いびきは慢性疲労症候群の症状の一つとされ、様々な要因で上気道が狭くなって起こります。

そのため酸素の取り込みが不十分となり、自律神経は、心拍数を上げて脳への血流を維持しなければならず、休む間もありません。

せっかくの睡眠が、疲労を回復できないばかりか、かえって疲労を酷くしてしまうことになるのです。

いびきをかく人は、肥満やアルコールの摂取、ストレス、口呼吸などの要因がないかチェックし、改善するようにしましょう。

・適度な休憩をとる

責任感が強い真面目なタイプの人は、根をつめて仕事を続けたり、運動も徹底して頑張りがち。

タイミングを見計らって休憩を挟み、自律神経を休ませるようにしましょう。

・ストレスを溜めない

現代人にとって、精神的ストレスは自律神経に負担をかける代表的な要因。

自分なりのリラックス法や気分転換の方法を見つけたり、責任感や義務感に捉われ過ぎない、ゆるさを身につけることも大切です。

逆効果の疲労回復法

疲れを癒すためにやっていることが、実は逆に疲労を酷くしている場合があります。

たとえば入浴や運動は、発汗や血行促進効果でスッキリした気分になりますが、次のようにやり方次第で逆効果なこともあるのです。

・熱めのお湯で長風呂

高温のお湯は交感神経を活発にし、睡眠の妨げになって、結果的に疲れを助長させてしまいます。

疲労回復には、やはりぬる目のお湯でリラックスするのが良いようです。

・ハードな運動を習慣にする

ハードな運動を習慣にする

激しい運動は大量の酸素を取り込むことになり、その分活性酸素が増える上に、心拍数が上がって自律神経を酷使することになります。

きついと感じたら、頻度や時間を減らすなどの調整が大切です。

・週末の外出、運動

オフの日までフル活動すると、疲れが癒えないうちにさらに自律神経を働かせることになり、疲労を蓄積させてしまいます。

平日しっかり働いたら、週末の1日はしっかり休息をとるようにしましょう。

まとめ

疲労は、痛みや発熱と並んで、生体の三大アラームといわれています。

慢性疲労を放置すると、若さを奪い生活の質を低下させるだけでなく、命にも関わることになるのです。

正しい疲労回復法を実践し、1日も早くアクティブな50代を取り戻したいものです。

このページのトップヘ

▼おすすめの記事

▼口コミ体験レビュー

▼カテゴリー一覧

▼その他