瞼(まぶた)のたるみは齢のせいとは限らない!自分でできる予防と改善法

瞼(まぶた)のたるみは齢のせいとは限らない!自分でできる予防と改善法

この頃、何となく顔つきが変わってきた、目が小さくなったような気がする…、よくよく見ると上瞼が垂れてきた…?

歳と共に肌がたるんでくるのは瞼(まぶた)も同じですが、瞼のたるみは見た目だけでなく、さらなる問題があります。

それは、肩コリや頭痛、イライラやうつなど、不快な全身症状の原因にもなることで、瞼のたるみが改善されると、これらの症状も軽快することが多いのです。

「瞼のたるみ」は法令線に負けず劣らず、老け顔の大きな要因。

年齢的にも重力には逆らえないとはいえ、何とかしたいものです。

しかし瞼がたるむのは、果たして齢のせいだけなのでしょうか。

今回は、瞼のたるみの真の原因を探り、たるみと共に出てくる様々な症状と、瞼のたるみの対処法を詳しくご紹介します。

瞼の筋肉とたるみの関係

瞼のたるみは、主に次の2つの理由から起こります。

1. 皮膚の弾力低下
頬のたるみと同様に、瞼もコラーゲンやヒアルロン酸の減少によって皮膚が弾力を失い、たるんできます。

2. 瞼を動かす筋肉の衰え
人間は1分間に20回前後のまばたきをしているそうですが、瞼が閉じたり開いたりできるのは、瞼の内側にある筋肉の働きによるものです。

この筋肉の力が低下することで、瞼が垂れ下がってきます。

では、瞼の筋肉はどういう仕組みで瞼を動かしているのでしょうか。

瞼を動かす仕組み

瞼の動きには、次の5つの筋肉が関わっています。

・眼瞼挙筋(がんけんきょきん)

眼瞼挙筋は、哺乳類以上の動物にだけ存在する筋肉です。

自分の意志で動く速筋と、反射的に無意識に動く遅筋から成っており、眼瞼挙筋の先端には「腱膜(けんまく)」という膜状の腱がついています。

腱膜は瞼の縁にある「瞼板(けんばん)」に繋がっており、眼瞼挙筋が収縮すると、腱膜を介して瞼板が引っ張られ、瞼が持ち上がるというわけです。

・ミュラー筋

ミュラー筋は、腱膜とは別に、眼瞼挙筋の先についている筋肉。

直接瞼板に繋がっており、交感神経の緊張によって収縮し、瞼板を引っ張って瞼を上げます。

興奮したり緊張したりすると、目が大きく見開かれますが、これは交感神経の働きでミュラー筋が収縮するためです。

逆にリラックスしたり眠い時には交感神経が鎮まるので、ミュラー筋が緩んで瞼が垂れてくるのです。

・前頭筋

額にある筋肉で、眉毛を持ち上げることで瞼を引き上げます。

・上直筋

眼球の上部外側にある筋肉で、収縮することで、眼球を上に回転させるのが仕事です。

上直筋は、眼球の奥で眼瞼挙筋と繋がっているので、眼球が上に向くのに伴って上瞼も少し上がることになります。

・下直筋

上直筋と拮抗する筋肉で、眼球を下に回転させて、一緒に下瞼を下方に引っ張ります。

以上の仕組みの中でも、中心的な役割を果たすのが、眼瞼挙筋とミュラー筋です。

ですから、この二つの筋肉に支障が生じると、瞼が上がりにくくなり、瞼のたるみを引き起こすことになります。

瞼がたるむ原因

瞼がたるむ原因には、生まれつき眼瞼挙筋が弱いとか、眼瞼挙筋を働かせる神経に異常があるといった先天性のものもありますが、多くは次のような後天的なものです。

  • 一つは、眼瞼挙筋とミュラー筋の筋力低下で、加齢などにより、誰にでもある程度は起こることです。
  • もう一つは、外的要因により、眼瞼挙筋とミュラー筋の双方が機能できなくなること。

外的要因とは、たとえば長期間のコンタクトレンズの使用、目が疲れた時やメイク、クレンジングの際に無意識に瞼を強くこすってしまう、といった誰もがやりがちなことです。

眼瞼挙筋に繋がる腱膜は薄くて柔らかい膜なので、頻繁に瞼をこすっているうちに、伸びて結合力が弱くなります。

そうすると腱膜が瞼板から外れ、眼瞼挙筋の収縮が瞼板に伝わらなくなってしまうのです。

そのため、瞼を引き上げる仕事をミュラー筋が一手に引き受けることになり、やがてミュラー筋も疲弊して伸びてしまいます。

こうして眼瞼挙筋もミュラー筋も十分機能が果たせなくなり、瞼が下がってくるというわけです。

瞼のたるみは全身に影響を及ぼす

瞼のたるみでまず気になるのは、老けて見えるなど見た目の問題です。

美容上の問題

美容上の問題

瞼が垂れてくると、瞼が目に被さって視界が悪くなると共に、顔に次の変化が表れ、さらに老け感を強めることになります。

・額のシワ

眉毛を上げて瞼を持ち上げようとするので、額に横ジワが定着するようになります。

・目が凹む、二重が広くなる

瞼がたるむと、瞼を上げようと常に眼瞼挙筋が緊張します。

そのため、眼窩についている脂肪が内側に引っ張られ、目が落ち窪むようになるのです。

同じ理由で、二重の幅が広くなったり、二重が三重、四重になることもあります。

・三白眼(さんぱくがん)

三白眼とは、黒目の左右と下に白目が出ている状態のこと。

三白眼は見た目の印象が悪いといわれますが、次のように、瞼のたるみが原因で起こりがちです。

上瞼が垂れてくると、上直筋が眼球を上に回転させ、瞼を上げようとします。

しかし眼球が上に向くと視線がずれるため、今度は反対の下直筋が眼球を下に引っ張ります。

この時、下瞼も一緒に引っ張られるため、黒目の下の白目部分が出てきて、だんだん三白眼になっていくというわけです。

瞼のたるみはさらに、

  • 眼精披露やドライアイ
  • 肩コリ、首コリ、頭痛
  • イライラ、不眠

など、全身に悪影響が出てきますが、これらの症状は次の理由で起こると考えられます。

筋肉疲労

眉毛を上げるために前頭筋が常に緊張し、それが頭から首、肩に広がってコリや痛みを引き起こします。

さらに、視野を広げようとして首を後ろに反らすために、首や肩の筋肉に負担がかかり、これも首コリ、肩コリの原因になるのです。

自律神経の乱れ

ミュラー筋は交感神経と繋がっているため、瞼が垂れ下がっていると、瞼を上げさせようとして交感神経が活発化します。

しかしミュラー筋が弱くなって反応しないと、交感神経の興奮が続くことになり、そのため全身の筋肉が緊張し、頭痛や肩コリを引き起こすのです。

さらに交感神経の興奮は、動悸やイライラ、めまい、倦怠感、不眠、うつといった自律神経失調症にも繋がります。

50代の自律神経の不調は、更年期のせいだけでなく、瞼のたるみから起こっているのかもしれないのです。

瞼のたるみを改善するには

見た目が老けるだけでなく、辛い自律神経失調症も引き起こす「瞼のたるみ」。

症状が軽いうちに、予防と改善に取り組むことが肝心です。

ミュラー筋を守る

瞼のたるみも、予防が第一。

まず心がけたいのは、ミュラー筋に負担をかけないことです。

  • 腱膜にダメージを与えないよう、メイクやクレンジング、マッサージは優しく行う。
  • コンタクトレンズの装着はなるべく短時間にし、取り外しの際は瞼を引っ張らない。

ハードレンズをソフトにしたり、時にはメガネに替えるのも良い方法です。

・パソコンやテレビを見る時、上目使いにならないようにする。

ミュラー筋が一番緊張するのは、眼球が上転した時、つまり上目使いになった時といわれています。

パソコン、テレビの高さや距離を工夫し、ミュラー筋の負担を軽くすることが大切です。

眼瞼挙筋を鍛える

瞼の奥にある眼瞼挙筋は、直接鍛えることはなかなか大変です。

しかし一つ、効果が期待できるのが、目の周囲の眼輪筋を鍛える表情筋エクササイズです。

1. 瞼をギュッと固く閉じる
2. ゆっくり瞼を開けていき、最後に思い切り目を見開く
3. ゆっくり瞬きを繰り返す

このエクササイズは、眼輪筋と共に、瞼の奥の眼瞼挙筋も鍛えることができます。

もう一つは、鍛えるというより、働きが鈍くなった眼瞼挙筋をスイッチオンさせる方法です。

1. 目を閉じ、眉毛に水平に人差し指を当てる
2. 目を開け、眉毛が上がらないよう意識して、瞼を徐々に上げていく
3. 目を大きく見開いて5秒キープ

眉毛の動きは、人差し指の感覚で分かります。

どうしても眉毛が上がってしまう人は、人差し指でグッと押さえて上がらないようにしましょう。

眉毛が上がる人は、瞼を上げるのに前頭筋の力を使っているからで、そのため眼瞼挙筋があまり動かなくなっています。

そこで前頭筋の動きを抑えることで、眼瞼挙筋が中心的に働くようになるのです。

1~3を5回繰り返して1セットとし、隙間時間に毎日2~3セットほど行うと、1週間もすると、眼瞼挙筋の収縮の力だけで瞼を上げられるようになっていきます。

因みにミュラー筋は、細い筋肉である上に交感神経の支配下にあるため、トレーニングで強化することは難しい筋肉です。

ミュラー筋は、負担をかけないように守ってやることが、一番のケアなのです。

手術治療

瞼のたるみも程度が進行し、日常の注意やエクササイズだけでは回復が難しい場合は、手術治療があります。

瞼が垂れて開きにくくなる症状を「眼瞼下垂」といいますが、眼瞼下垂と診断されれば保険も適用され、通常は両目で40分程度で済み、入院の必要もありません。

手術によって、肩コリや頭痛、自律神経失調の症状まで改善することも多く、中には白髪がなくなったという声もあるほど。

眼瞼下垂の手術を受ける人は、最も多いのは60代ですが、しかし近年は20代から50代と層が広がっているそうです。

毎日たるみが気になるようなら、早い年代でも一度、美容外科や形成外科で診察を受けてみるといいかもしれません。

まとめ

瞼(まぶた)のたるみは齢のせいとは限らない!自分でできる予防と改善法(まとめ)

近年、若い年代でも眼瞼下垂の手術を受ける人が増えているのは、コンタクトレンズやパソコンの長時間使用と無関係ではないようです。

中高年の年代では、何でも歳のせいと諦めがちですが、瞼のたるみは年齢だけが原因ではないのです。

ぜひ、瞼を刺激する習慣を見直し、瞼の筋肉のエクササイズを行ってみましょう。

瞼のたるみが回復すると共に、歳のせい、更年期のせいと思っていた症状も改善され、視界も心もパッと明るくなるのではないでしょうか。

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