50代の老化をストップ!生命活動の最前線「毛細血管」を増やす方法

50代の老化をストップ!生命活動の最前線「毛細血管」を増やす方法

美容と健康に、今「毛細血管」が注目されています。

その理由は、全身の老化が毛細血管の劣化と深く関わっているから。

歳とともに増えてくるシワやたるみ、薄毛や白髪も、毛細血管の衰えと無関係ではありません。

毛細血管は40代半ばから一気に劣化が進み、減少していくのです。

毛細血管の老化度は、次の方法でチェックできます。

爪の根元を5秒間、指で押し、指を離してから爪に血色が戻るまでの時間を計ります。

2秒以内ならOK、5秒以上かかるなら毛細血管に問題ありです。

また、足の内くるぶしの下に、青い血管のほかに赤紫の細い血管が浮き上がって見えるなら、やはり毛細血管に危険信号が…。

動脈や静脈に比べて印象が薄い毛細血管ですが、今回は、そんな毛細血管に焦点を当て、その働きを詳しく見ていきたいと思います。

そして、毛細血管の衰えが引き起こす症状と衰える原因、さらに毛細血管を元気にして増やす方法をご紹介します。

毛細血管とは

「人は血管と共に老いる」といわれるように、全身に血液を運ぶ血管は、まさに生命活動の根幹となる存在。

血管といえば頭に浮かぶのは動脈や静脈ですが、実は血管の本当の主役は「毛細血管」なのです。

動脈が、最も太い所では直径3cmあるのに対し、毛細血管はたったの0.01mm。

この超極細サイズの毛細血管は、動脈と静脈の間に網目状に張り巡らされ、次のような重要な働きをしています。

主役級の血管、毛細血管

動脈は、血液に乗せて全身の細胞に必要な酸素や栄養を届け、静脈は不要となった二酸化炭素や老廃物を回収します。

この際に細胞と直接物質をやり取りするのが、毛細血管です。

何しろ、細胞は0.0005~0.1mmという超ミクロサイズなので、太い動脈や静脈では細胞とのやり取りは無理なのです。

例として、呼吸を司る「肺」の働きを考えてみましょう。

私たちが鼻から取り込んだ酸素は、肺の奥にある肺胞から、毛細血管を介して血液に取り込まれ、動脈によって全身の細胞に運ばれます。

そして細胞からは、二酸化炭素が毛細血管を介して血液に入り、静脈によって肺に運ばれ、毛細血管を介して肺胞から呼気となって排出されるわけです。

肺の毛細血管が衰えると、酸素と二酸化炭素のガス交換がうまくいかなくなり、顔色の悪さや息切れ、疲労感が起こるようになります。

また毛細血管は、数や長さも驚異的。

全身の毛細血管の数は約100億本、その長さは地球2周り半に相当する10万km、全血管の99%を占める長さとなります。

その働きといい長さといい、まさに毛細血管は血管の主役であり、37兆個といわれる細胞の生死を決める存在なのです。

毛細血管が衰えると

毛細血管の衰えは全身の細胞に影響を与えるため、引き起こされる症状も実に多岐にわたります。

  • シワやたるみ、シミ
  • 薄毛、白髪
  • 爪の割れ
  • 慢性疲労
  • 眼精疲労
  • 顔色が悪い
  • 冷え性
  • むくみ
  • 便秘
  • イライラ
  • 肩コリ、頭痛
  • 関節痛
  • 高血圧、低血圧
  • 物忘れ
  • 不眠
  • 風邪をひきやすい

更年期のせい、歳のせいと思っていた心身の不調も、実は毛細血管の衰えが原因なのかもしれません。

たとえば体の表面にある肌は、シワやたるみなど、毛細血管の影響がダイレクトに出るところ。

また、血液は熱も運んでいるので、毛細血管が衰えることで冷え性になり、さらに免疫力の低下にも繋がっていくのです。

特に毛細血管が発達しているのが「粘膜」。

粘膜の毛細血管が衰えると、水分が届かなくなって粘膜が乾燥し、目や鼻、口、喉、消化器官、膀胱などに次のような症状が起こります。

  • ドライアイ
  • ドライマウス
  • 鼻炎
  • 口内炎
  • 気管支炎
  • 胃炎
  • 膀胱炎

粘膜の症状は、部位が違うので別々の病気と思われがちですが、実は毛細血管の衰えが根本原因だったりするのです。

さらに毛細血管の衰えは、脳や心臓、肺、肝臓、腎臓、骨などへの影響も大きいことが、近年の研究で分かってきています。

肝硬変、動脈硬化、脳出血、糖尿病、認知症といった深刻な病気も、毛細血管の衰えと無関係ではないのです。

また、毛細血管は骨の形成にも重要な働きをしているため、骨粗しょう症への影響も気になるところ。

更年期以降の女性にとって、毛細血管の衰えは他人事ではないのです。

毛細血管が衰える原因

毛細血管が衰える原因

毛細血管は加齢により機能が衰え、減少していきますが、そこには「Tie2(タイツー)」という酵素が大きく関わっています。

Tie2の働きの低下

毛細血管は、内側に薄い「内皮細胞」があり、その外側に「周皮細胞」がぴったり密着して覆うことにより、安定した構造を保っています。

この内と外の細胞をくっつける接着剤となっているのが、内皮細胞にある「Tie2」。

Tie2は、周皮細胞から分泌される「アンジオポエチン-1」という成分と結合し、内皮細胞どうしや、内皮細胞と周皮細胞をしっかり接着する役割を担っています。

しかし周皮細胞は加齢や活性酸素のダメージにより老化し、それに伴ってアンジオポエチン-1の分泌が減るため、Tie2の働きも低下していきます。

そのため毛細血管は、細胞どうしの接着がゆるんだり、隙間ができたりし、脆くなって衰えていくのです。

血流の低下

毛細血管の衰えは、「加齢」や「活性酸素」以外に「血流の低下」からも起こります。

毛細血管は、赤血球一つがやっと通れる細さなので、血流が低下するとあっという間に血液が停滞。

血行不良のまま、血液が流れない状態が続くと、毛細血管は抜け殻の「ゴースト血管」となります。

ゴースト血管は、最後には血管が途切れて死滅してしまい、こうして毛細血管はどんどん減少していくのです。

顔や脚の皮膚表面に、赤紫の細い血管が透けて見えることがありますが、これが死滅した毛細血管、つまりゴースト血管のなきがらです。

また血流が悪くなると、体が冷えます。

冷えはTie2の活性を鈍らせるため、さらに毛細血管の衰えを促進することになります。

次のような生活習慣は、血液をドロドロにし血管を収縮させて、血流を低下させる大きな原因です。

  • 睡眠不足
  • 運動不足
  • 不規則な食事
  • 食べ過ぎ(糖分の摂り過ぎ)

不規則な食事や食べ過ぎは、高血糖を招くことも大きな問題。

過剰な血中の糖が毛細血管の内皮細胞を傷つけ、脆くしてしまうからです。

外部からの刺激

次の要因は顔にゴースト血管を発生させ、赤ら顔やくすみの原因になることがあります。

・スキンケアの刺激

肌のパッティングや強いマッサージは、毛細血管には大きな負担です。

・紫外線

紫外線が発生させる大量の活性酸素は、、メラニンを増やしたりコラーゲンを破壊するだけでなく、毛細血管も傷つけてしまいます。

毛細血管を増やすには

歳とともに誰でも毛細血管は劣化し、死んでしまった毛細血管は再生することはできません。

しかし衰えた毛細血管を回復させたり、新たな毛細血管を作ることはできます。

つまり、毛細血管は減少を止め、増やすことができるのです。

それには、「血流を促進」し、「Tie2を活性化」することが必要です。

血流を促進する

血流を促進する

血流が活発になると、それに伴ってTie2が活性化し、ゴースト化した血管が修復されたり、新しい血管が作られるようになります。

・入浴

血流アップには、何といってもお風呂。

入浴は、末端の毛細血管から体の芯まで温められるため、血行促進には一番の方法です。

・有酸素運動

運動は、筋肉を動かすことで血行を促進します。

しかし、激し過ぎると活性酸素の発生が多くなり、毛細血管を傷つけるデメリットが大きくなります。

その点でおすすめなのが、ウォーキングなどの有酸素運動。

有酸素運動は酸素を豊富に取り込むため、血液が循環しやすくなることも大きなメリットです。

・ふくらはぎの強化

ふくらはぎの筋肉は、最も滞りやすい足の血液をポンプ作用で押し上る、血行促進のポイント。

隙間時間にできる、かかとの上げ下げやその場スキップなどがおすすめです。

・質の良い睡眠

さらに、血流促進には「副交感神経を活性化」することも重要。

副交感神経は、交感神経によって収縮した血管を拡げ、血液を流れやすくします。

睡眠は、副交感神経を高めるだけでなく、成長ホルモンを分泌して毛細血管を修復する重要な時間。

短時間でも深い睡眠がとれるように、規則正しい生活を心がけ、生活リズムを整えることが大切です。

また寝る前に腹式呼吸を習慣にするのも、よい方法です。

食べ物でTie2を活性化する

次の植物には、アンジオポエチン-1の代わりとなって、Tie2の働きを高める作用があります。

  • シナモン
  • ヒハツ
  • ルイボス
  • カリン
  • サンザシ
  • 月桃葉

シナモンは紅茶やお菓子の香辛料として、ヒハツは料理のスパイスとして親しまれており、またどちらも漢方の生薬としても有名です。

シナモンなら1日ティースプーン1杯(2g)、ヒハツなら小さじ2分の1杯(1g)ほどで、効果が得られるそうです。

ルイボスは健康茶のルイボスティーが有名ですが、飲み過ぎると下痢になることもあるため、1日2~3杯(500ml)が適量といわれています。

忙しい方はサプリメントがおすすめ。

美容健康の分野で起こったTie2ブームに伴い、サプリメントもヒハツを中心にしたものがたくさん出回っています。

他にも、

  • 青魚のDHAやEPA
  • タマネギやニンニクのアリシン
  • お酢のクエン酸
  • 納豆の納豆キナーゼ

といった血液をキレイにする成分や、温め効果の高いショウガなどを、食事に摂り入れるようにしたいものです。

まとめ

大きな動脈や静脈に対して、なんとも地味な毛細血管。

しかし、酸素や栄養素から免疫物質、ホルモン、水分まで、あらゆる物質を細胞に直接渡す仕事をしているのが毛細血管です。

毛細血管の老化、すなわち全身の老化。

つまり毛細血管こそが、若返りの鍵というわけです。

何もしないでいれば減る一方の毛細血管ですが、幸いなことに、血流を活発にしたり、Tie2作用のある成分を摂ることで、毛細血管を蘇らせることができます。

老化を食い止めるのも進めるのも、日常生活の工夫、心がけ次第。

ぜひ実践して、毛細血管の若返り効果を実感してみましょう。

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