50代が危ない!動脈硬化&認知症予防にホモシステイン酸対策

50代が危ない!動脈硬化&認知症予防にホモシステイン酸対策

頭痛や目まいがする、手足に痺れが起こる、階段の上り下りで動悸がする、物忘れが増えた…。

歳とともにこんな症状が出てきたら、それは血管や脳の老化の兆候かもしれません。

50代にリスクが高まる動脈硬化や認知症。

その新たな原因として注目を集めているのが、「ホモシステイン酸」という物質です。

ホモシステイン酸が体内に増えることで、動脈硬化や認知症が起こるというのです。

今日は、ホモシステイン酸が病気を引き起こすメカニズムを解明し、ホモシステイン酸を減少させ、動脈硬化や認知症を予防する方法をご紹介していきます。

動脈硬化と認知症の真犯人「ホモシステイン酸」

更年期になると、女性ホルモンの減少から、動脈硬化や高血圧のリスクが高まるといわれています。

動脈硬化は、一般にコレステロールとの関係が良く知られていますが、最近コレステロール以上に注目されているのが「ホモシステイン酸」です。

血中のホモシステイン酸濃度が高いと、動脈硬化など循環器系の病気になるリスクが通常の22倍、死亡率は9倍になるという研究結果が出ているのです。

一体、ホモシステイン酸とはどんな物質なのでしょうか。

ホモシステイン酸と動脈硬化

ホモシステイン酸とは、たんぱく質が体内で代謝される過程で生まれるアミノ酸の一つ。

本来は、美白成分として知られるシステインや、肝機能を高めるタウリンやメチオニン、体内抗酸化物質のグルタチオンなど、体が必要とする成分を作る重要な役目があります。

しかし過剰になると、悪玉コレステロールと結合して血管壁に付着し、さらに活性酸素を発生させて、血管を作っているコラーゲンを阻害して柔軟性を奪い、動脈硬化を引き起こすといわれています。

これまでは、動脈硬化の原因といえばコレステロールや中性脂肪だったのですが、実はホモシステイン酸こそが最大の犯人だったのです。

ホモシステイン酸と認知症

さらに、近年ホモシステイン酸が注目されるのには、もう一つの理由があります。

それは、ホモシステイン酸が増えると認知症リスクが高まるということ。

日本や海外の多くの研究で、アルツハイマー型認知症では血中ホモシステイン酸濃度が高いという結果が出ており、過剰なホモシステイン酸が認知機能の低下を招くと考えられているのです。

さらに血中ホモシステイン酸が多い70歳以上の高齢者では、8年以内にアルツハイマーを発症するリスクが2倍になる、という研究結果もあります。

では、なぜホモシステイン酸が認知症を引き起こすのでしょうか。

アルツハイマー型認知症の原因としては、老化たんぱく質「アミロイドβ」が作る老人斑が脳に蓄積し、神経細胞を破壊するためという説が主流です。

しかし、この老人斑は脳神経細胞の外側にできるため、神経細胞自体にはほとんど影響はないとも考えられています。

実際に、大量の老人斑があっても認知症を発症しないケースも多く、何か別の理由があるのではないかと、これまで多くの研究が行われてきました。

その結果、「ホモシステイン酸」という物質が、アミロイドβを神経細胞内に送り込む働きをしていることが分ったのです。

この場合は、アミロイドβが神経細胞の中にまで入り込むので、蓄積が進むほどに、細胞の正常な機能がどんどん阻害されていきます。

そして最終的に多くの神経細胞が死滅することになり、脳の萎縮が起こるのです。

これが、アミロイドβが認知症を発症する本当のメカニズムであり、その元凶がホモシステイン酸というわけなのです。

ホモシステイン酸と骨粗しょう症

ホモシステイン酸は骨粗しょう症にも関係しており、大きな骨折をした患者の血中ホモシステイン酸濃度を調べると、その多くがやはり高い数値を示すという結果が出ています。

骨は、骨格となるコラーゲンと、その間を埋めるカルシウムで構成されています。

過剰なホモシステイン酸は、このコラーゲンを劣化させて骨全体を脆くし、骨粗しょう症を引き起こすのです。

ホモシステイン酸が過剰になる原因

このようにホモシステイン酸は、更年期以降に増えてくる悩みの多くに深い関わりがあるのですが、そもそもなぜホモシステイン酸は増えてしまうのでしょうか。

・肝臓や腎臓の機能低下

本来ホモシステイン酸は、過剰になった場合は体がこれを有害物質とみなし、肝臓や腎臓が解毒・排泄するようになっています。

しかし、加齢や病気などにより腎機能や肝機能が低下してくると、ホモシステイン酸を処理しきれなくなり、血中に溢れてしまうのです。

・ビタミン不足

ホモシステイン酸は、肝臓でシステインやメチオニンなどの有用な物質に変換されますが、この時必要なのがビタミンB12、ビタミンB6、葉酸です。

しかしこれらビタミンは、水溶性で体に溜めておくことができず、さらにストレスで大量に消費されてしまうため、どうしても不足しがち。

その結果、変換できなかったホモシステイン酸がたくさん残り、血中ホモシステイン酸が増えてしまうのです。

・強いストレス

喪失体験やPTSD(心的外傷後ストレス障害)は、アルツハイマー型認知症の発症や進行の大きな原因といわれています。

ホモシステイン酸は、このような強いストレスが、長期に続いた際に増えることが分かっています。

なぜかというと、ストレスを受けると、脳内ではアドレナリンを分泌させるための神経系統が活発化し、その際にホモシステイン酸が盛んに作られるからです。

ストレスはまさにホモシステイン酸の源泉であり、認知症を引き起こす元凶なのです。

・女性ホルモンの減少

女性ホルモンには、ホモシステイン酸を抑制する働きがあります。

そのため、女性は閉経後に、血中ホモシステイン酸濃度が高くなりがちなのです。

ホモシステイン酸対策で動脈硬化・認知症予防

ホモシステイン酸対策で動脈硬化・認知症予防

ホモシステイン酸が増える原因は、更年期ともなれば誰にでもあることばかり。

動脈硬化や認知症予防に、ホモシステイン酸対策は欠かせません。

では、どうすればホモシステイン酸を減少させることができるのでしょうか。

アルツハイマー型認知症では、血中ホモシステイン酸濃度が高いのと同時に、葉酸やビタミンB12の血中濃度が低く、中でもビタミンB12は健康な人の4分の1~6分の1にまで低下していることが分かっています。

ホモシステイン酸を増やさないためには、ビタミンB12や葉酸の摂取が効果的なのです。

ビタミンB12

ビタミンB12は、ホモシステイン酸を抑制するだけでなく、「脳のビタミン」「神経のビタミン」とも呼ばれるように、脳の働きに深い関わりがあるビタミンです。

ビタミンB12には、細胞の骨格であるたんぱく質と核酸の合成を促進する働きがあります。

そのため、傷ついた脳神経細胞を修復・再生することにより、衰えた認知機能の回復が期待されているのです。

オックスフォード大学のデビッド・スミス博士の発表によると、認知障害のある高齢者に、ビタミンB12の摂取を2年間続けてもらったところ、脳の萎縮スピードが30%遅くなるという結果が得られています。

ビタミンB12は、レバーやサンマ、イワシ、シジミ、いくらなどの動物性食品に豊富で、例外的に焼き海苔にも多く含まれています。

野菜や穀類には含まれていないので、菜食主義の方はビタミンB12不足には特に気をつけたいものです。

葉酸

葉酸は、ホモシステイン酸の抑制以外に、細胞の核酸(DNA)を生成し、細胞分裂を促進するという重要な役割があります。

このため、胎児の成長に欠かせない栄養素として知られ、また赤血球を作り出す造血ビタミンとしても有名です。

葉酸は、レバーやウナギ、納豆、焼き海苔などのほか、ホウレン草、モロヘイヤ、ブロッコリーなどの野菜にも豊富。

ただし食品に含まれる天然葉酸は、水に溶けやすく、熱や胃酸に弱いため、含有量の半分程度しか体内に吸収されないといわれています。

このため厚労省では、食品と併せてサプリメントの合成葉酸の摂取を推奨しています。

また、葉酸の働きはビタミンB12と協力して行われるものなので、ビタミンB12と葉酸は一緒に摂ることが大切。

サプリメントも活用し、毎日十分量を摂るようにしたいものです。

まとめ

50代が危ない!動脈硬化&認知症予防にホモシステイン酸対策(まとめ)

10年前には気にもならなかった動脈硬化や認知症も、50代になって老化の兆候を感じるようになると、もはや他人事ではなくなります。

しかし現代は認知症の研究も急速に進み、日常の中で動脈硬化や認知症が予防・改善できる時代です。

まず始めたいのは、元凶のホモシステイン酸を増やさないこと。

ビタミンB12や葉酸の摂取とストレス解消を心がけ、老けない血管と脳を手に入れましょう。

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