50代は御用心!秋バテから秋うつに?防ぐ5つの対策とは

50代は御用心!秋バテから秋うつに?防ぐ5つの対策とは

さしもの猛暑も和らぎ、ようやく秋の気配が感じられる頃。

しかしホッとできるかと思いきや、

食欲がない
朝からだるい
やる気が起きない

など、まるで夏バテのような体調不良で医療機関を受診する人が、近年増えているそうです。

秋バテは長引きやすく、深刻なうつ病に発展することもあるため、単なる疲れと放置するのは危険です。

今日は、自律神経が乱れやすく、秋バテに特に注意が必要な50代女性のために、秋バテの原因や症状と共に、予防と解消方法を詳しくご紹介したいと思います。

秋バテの原因と症状

秋バテの原因と症状

夏バテは、日本人の60%が経験するそうです。

湿度が高い日本の夏は、汗が蒸発しにくく体に熱がこもりがち。そこで体は血管を広げ、体表から熱を放散しようとします。

しかし体表に血液が集まる分、脳や内臓の血流量は減って低血圧の状態となり、倦怠感や頭痛、めまい、吐き気、思考力の低下といった症状が起こるのです。

このような高温・多湿の環境は、体力がない人や胃腸が弱い人にとって大きな負担になります。

秋バテになるのも、多くはこの体力がないタイプの人で、秋になっても夏バテの症状が回復されず、そのまま引きずってしまうのです。

しかし、体力があって夏バテ知らずだった人も、秋になった途端にバテてしまうことがあります。

それは一体なぜなのでしょうか。

秋バテの原因

秋バテは、次のような夏バテの原因が基本にあって起こります。

1. 冷房による冷え過ぎ

現代の夏は、冷房の効いた屋内で過ごす時間が長いため、体内に冷えが蓄積し、体が芯から冷え切ってしまいます。

さらに冷えを助長するのが、冷たい飲み物や食べ物。
そのため血行が悪くなり、全身の機能が低下し、様々な不調となって表れるのです。

2. 栄養不足

暑い夏の食事は、ついさっぱりしたものに偏りがち。
さらに冷えから胃腸機能が低下し、栄養の消化吸収が悪くなります。

このためビタミンやミネラル、たんぱく質など、エネルギーを作るための栄養が不足し、疲れやすくなるのです。

逆に夏バテ予防にと、ウナギや焼肉といったスタミナ食ばかり食べていると、これもまた胃腸の働きを阻害する一因になります。

脂肪やたんぱく質の多い食べ物や、冷たいものは、胃液を過剰に分泌させ、胸焼けや腸の働きを低下させることになるからです。

3. 温度差による自律神経の失調

夏バテ、秋バテの大きな原因とされているのが、自律神経の不調。

自律神経の重要な役割の一つが、体温調節です。
寒い時は交感神経が優勢になり、熱を逃がさないよう血管を収縮させ、体温を保つように働きます。

逆に暑い時には副交感神経が優勢になり、血管を拡げて熱を放散し、体温を下げます。

空調設備が整った現代の夏は、冷えた屋内と猛暑の屋外では、温度差は10℃以上。

その中を何度となく出たり入ったりするので、交感神経と副交感神経の切り替えが追いつかず、自律神経がバランスを崩してしまいます。

更年期世代はそれでなくても、ホルモンのアンバランスにより自律神経が乱れがち。

通常、温度差が5~7℃以上になると、自律神経が失調気味になるといわれていますので、冷房による温度差は、特に要注意なのです。

そして秋バテには、夏の間のこれらの原因に、さらに次の要素が加わります。

4. 変化の激しい気候

秋になると、朝晩の気温がぐっと下がります。

このため1日の気温差が激しくなり、自律神経は頻繁に切り替えを行わなければなりません。

また秋は、「秋晴れ」といった好天がある一方、「秋の長雨」や台風など、天候が目まぐるしく変わります。

このため秋には気温だけでなく気圧も乱れ、低気圧による悪影響に晒されることが多くなります。

酸素が薄い低気圧の中では呼吸が浅く速くなるため、自律神経が交感神経に偏り、バランスを崩しやすくなるのです。

さらに体に酸素が十分行き渡らないため、体が冷えたり、内臓機能が低下し、全身的な不調に繋がることになります。

このように秋バテは、夏のダメージが体に蓄積しているところに、秋特有のダメージが加わって起こるため、症状が重く、回復しにくくなって長引くのが特徴です。

秋バテの症状

秋バテは、体力のあるなしにかかわらず、誰にでも起こりうるもの。

特に、夏バテなしにこれた人はダメージが潜在化している可能性があるので、兆候があったら早めの対処が大切です。

秋バテの症状は次のように、慢性疲労の症状とよく似ており、また主因は自律神経の不調であることから、更年期障害の症状とも重なります。

肉体的には、

  • 食欲がない
  • 体が重い、だるい
  • 寝ても疲れがとれない
  • 微熱が続く
  • 頭痛、肩コリ
  • めまい

精神的には、

  • 寝つきが悪い、眠りが浅い
  • 気力がない
  • 集中できず、ボンヤリする時間が増える
  • イライラする
  • 楽しいことに感動しなくなる

秋に入って涼しくなったのに、十分な休養をとってもこのような症状が回復せず、グズグズ長引くようなら、秋バテを疑ってみましょう。

秋バテの予防・解消方法

秋は涼しさだけでなく、自然の美しさや食べ物の美味しさなど、心身ともに最も心地良く過ごせる季節。

そんな貴重な時を秋バテで台無しにしないためには、夏の間から「体を冷やさない」、「自律神経に負担をかけない」ことを意識して過ごすことが必要です。

冷房のかけ過ぎや、冷たいものの摂り過ぎに気をつけるほか、次の点を心がけたいものです。

1. 食事

秋バテの予防・解消方法

夏バテ・秋バテ対策には、やはり食事で内側から体を整えることが基本です。

・体を温める食材

トマトやキュウリなどの夏野菜は体を冷やしますが、ニンジン、タマネギ、レンコンといった根菜類やニラ、ニンニク、ショウガなどには、体を温める作用があります。

これらの食材が入った熱々のスープや鍋などは、夏の冷え予防にもピッタリの食事です。

・朝の白湯

朝にカップ一杯の白湯を飲み、胃腸を温めてから1日を始めるのもおすすめ。

・ビタミンB群

ビタミンB群は糖質や脂質のエネルギー代謝に必須のビタミンなので、不足するとエネルギーが十分作られず、疲れやすくなります。

夏は糖分の多い清涼飲料水の過剰摂取で、ビタミンB1が不足しがち。ビタミンB1は自律神経を安定させる働きもあるため、十分な補給が必要です。

ビタミンB群は、スタミナ食といわれる豚肉やウナギのほか、レバーや魚、大豆製品に豊富に含まれています。

・クエン酸

柑橘類や梅干し、お酢に含まれるクエン酸は、唾液と胃液の分泌を促進し、消化吸収を助けます。

さらにクエン酸の重要な働きは、ビタミンB1と共に糖質のエネルギー代謝を促進したり、疲労の元になる乳酸を排出し、効率的に疲労を回復してくれることです。

・ビタミンC

暑さや極端な温度差は、ストレスとなって交感神経を緊張させ、自律神経を不安定にして夏バテを加速させます。

そんなストレスダメージを軽減してくれるのが、ビタミンC。
ビタミンC豊富な新鮮な野菜果物を摂り、自律神経をストレスから守るようにしましょう。

2. 入浴

夏はつい入浴をシャワーで済ませてしまい、せっかくの体の冷えを回復するチャンスを逃しています。

夏はシャワー党の人も、秋の夜長にはぬるめのお湯にじっくり浸かり、良い汗をかいて体を芯から温めましょう。

内臓も温まって胃腸の調子が改善し、また、血行が促進されて酸素や栄養が全身に行き渡ることから、様々な症状が軽快し、肌の新陳代謝も活発になります。

3. 睡眠

暑さによる睡眠不足も、夏バテの大きな要因です。

睡眠不足は交感神経を活発にし、さらに睡眠を妨げるという悪循環をもたらします。

こうして自律神経のバランスが崩れると、涼しい秋になっても質の良い睡眠をとるのが難しくなるのです。

寝る前の入浴やストレッチ、腹式呼吸で、副交感神経を活性化し、リラックスして睡眠に入れるようにしましょう。

4. 軽い運動

軽い運動

普段あまり運動をしない人は、次のことから秋バテになりやすいといわれています。

  • 自然な汗をかかないため、体温調節をする力が低下
  • 血行が悪く筋肉量が少ないため、エネルギーを作り出す力が低下

ウォーキングやジョギングなどは、これらの要因を改善し、さらに呼吸が深くなるので、自律神経の安定化にも効果的。運動の習慣のなかった人も、秋は始めるのに良いチャンスです。

またちょっとした時間にスクワットや爪先立ちをし、下肢に筋肉を付けるのも効果的です。

5. 紫外線対策

私たちの体には様々な免疫細胞がありますが、皮膚にもランゲルハンス細胞という免疫細胞があります。

程よい紫外線はこの免疫細胞を活性化しますが、過剰な紫外線は免疫細胞を損傷するため、免疫力が低下して夏バテ・秋バテになりやすくなります。

紫外線対策は、シミ予防のためだけでなく、秋バテの予防にも大切なことなのです。

まとめ

体力に自信があって夏バテとは無縁という人ほど、いったん秋バテになると重くなりがちです。

秋は、気候の変動のほかに日照時間が少なくなり、セロトニンの分泌が低下するため、それでなくても気分が落ち込みやすくなります。

特に自律神経が乱れやすい50代は、「秋バテ」から「秋うつ」に進行することもあるため、しっかり対策をとることが大切なのです。

食事、睡眠、運動といった生活習慣を基本に、体と自律神経を整えて、爽やかな秋を存分に楽しみたいものです。

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