冬は「口臭」の季節!?口臭改善の秘訣は「唾液」にあり!

冬は「口臭」の季節!?口臭改善の秘訣は「唾液」にあり!

現代は、臭いに敏感な時代です。
体臭や汗臭、口臭、さらにはタバコの臭いや布団、衣類の臭い、部屋の臭いまで、臭いのエチケットはあらゆる範囲に及びます。

中でも、他人に与える不快さの点で最悪なのが「口臭」ですが、ご存知でしょうか、冬は特に口臭がきつくなる季節だということを。

冬は、外気の乾燥に加え、暖房のせいで室内も乾き、口の中はカラカラ状態です。

乾燥はカサカサ肌やインフルエンザ蔓延の重大要因ですが、実は、口臭の大きな原因でもあるのです。

そんな冬の真っ只中、今回のテーマは、人に言えない悩みの種、という人も多い「口臭」について。

あらためて口臭の原因と、乾燥との関係について深く掘り下げ、正しい口臭の予防・改善方法を詳しくご紹介します。

口臭はなぜ生まれるのか

日本歯科医師会の調査では、自分の口臭が気になるという人は80%、特に女性は85%にも及ぶそうです。

しかし気にはしても、口臭の原因というと、本当に正しく理解している人は少ないのではないでしょうか。

実効性のある予防や治療をするには、原因を正しく知ることが先決です。

では、口臭とは一体何が原因で、どのようにして生まれるのでしょうか。

口臭の原因

口臭の原因

口臭の原因としてよく知られるのが、虫歯、歯周病、歯石や歯垢、入れ歯やさし歯、舌苔などです。

口内がこういった状態になると、次のようにして臭いが発生するようになります。

1. 食べかすの腐敗臭

虫歯の穴や歯の隙間は、食べかすが溜まりやすい箇所です。

不十分な歯磨きで食べかすが取り残されると、それが口内細菌によって発酵して臭いを発します。

口の中は温度も高く湿っているので、細菌にとっては絶好の環境。
そこに食べかすが溜まると、たちまち雑菌が繁殖し出すのです。

因みに歯垢や舌苔は、こうして増えた細菌が、歯の周りや舌の上に溜まって塊となったものです。

また、虫歯が歯髄にまで進行すると、神経が壊死して腐敗臭を発し、強烈な口臭になります。

このようにして生まれるのが、揮発性硫黄化合物(VSC)というもので、これが口臭の臭いの正体です。

VSCは主に硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイドの3種類のガスから成り、それぞれの臭いには次のような特徴があります。

硫化水素(H2S)…卵が腐ったような臭い
メチルメルカプタン(CH3SH)…タマネギが腐ったような臭い
ジメチルサルファイド((CH3)2S)…生ゴミのような臭い

これらの混じり合う割合によって、その人特有の口臭が生まれるわけです。

2. 炎症による膿臭

歯周病による臭いは、一つは歯周病菌によって作られるVSCがあります。

さらに歯茎に炎症が起こって化膿するため、膿の臭いも混じって口臭が強くなるのです。

臭い菌は乾燥によって増える

以上のように、口臭の多くは、口の中に存在する細菌によって作り出されるものです。

しかし口内細菌は、唾液によって洗い流されたり、唾液の抗菌作用によって抑制されるので、通常は気になるほどの臭いを発することはありません。

ところが、唾液の分泌量が少なくなって口内が乾燥するようになると、細菌が活発化して臭い成分をたくさん作り出すようになります。

高齢になると口臭が出てくるのは、歳と共に唾液の分泌量が減ることも深く関係しているのです。

特に虫歯や歯周病がなく、歯磨きもしっかりやっているのに口臭があるという場合は、口内乾燥による唾液の減少(ドライマウス)を疑ってみましょう。

ドライマウスの原因としては、

  • ストレス・緊張(交感神経による唾液分泌の抑制作用)
  • 口呼吸
  • 飲酒(アルコールの脱水作用)
  • 薬の副作用
  • シェーグレン症候群
  • 加齢

などがあり、現代生活の中では、心当たりのある方も多いのではないでしょうか。

病気が原因の口臭

口臭は口内の問題だけでなく、次のような病気から発生することもあります。

  • 消化器系疾患(慢性の胃炎や胃潰瘍など)
  • 呼吸器系疾患(慢性鼻炎や副鼻腔炎、気管支炎、扁桃腺炎、肺がん)
  • 糖尿病

糖尿病では、尿や血中にアセトンが増えることから、口臭も腐ったリンゴのような甘い臭いになるといわれています。

口臭を改善するには

口臭を改善するには

最近の口臭が理由で歯科医院を訪れる人は、半数が「自臭症」という口臭過敏症なのだそうです。

神経質になるあまり、他人には分からない程度の臭いでも、相手が鼻に手をやっただけで自分の口臭のせいだと思い込んでしまう…。

自分の口臭に無神経なのもいけませんが、気にし過ぎて、人との会話やコミュニケーションに支障が起こるのも問題です。

実際に口臭があったとしても、原因に合ったケアをきちんと行うことで、口臭の大半は改善できます。

一人で悩んでいないで、まずは口臭外来や歯科医院に相談することが大切です。

口臭外来・歯科医院での治療

口臭の改善には、原因を特定することが最優先事項です。

口臭外来や歯科医院では、問診と共に、口内の息を測定し、含まれる臭いの成分から原因を特定します。

たとえば、メチルメルカプタンや硫化水素が基準値より高ければ、歯周病が疑われます。
歯科医院での治療と共に、歯磨きを丁寧に行うことが必要です。

またドライマウスが原因であれば、さらにドライマウスの原因を検査で特定し、その治療が行われます。

自分でできる口臭の予防・改善法

自分でできる効果的な口臭対策としては、歯磨き以外にも次の方法があります。

1. 唾液を増やす

唾液を増やす最も簡単な方法は、「よく噛む」こと。
食事は、1口30回噛むことを習慣にしましょう。

唾液にはパロチンという成長ホルモンが含まれており、よく噛むことは口臭予防だけでなく若返りにも繋がります。

よく噛むためには、「食材」も大切。
現代は柔らかい食べ物が好まれる風潮がありますが、噛みごたえのある根菜や豆、きのこ、海藻などを積極的に取り入れたいものです。

さらにおすすめしたいのが、次の「舌回し」エクササイズ。

  • 歯と唇の間に舌を入れて、歯茎をなぞるようにゆっくり1回転させる
  • 舌の動きに目も連動させ、右に3回、左に3回行う

舌の根を動かすことで口腔内の唾液腺が刺激され、唾液の分泌が促進されます。

目も動かすのは、目と口元の筋肉は繋がっており、効果が高まるからです。

2. 舌苔を取る

意外にきつい臭いを発生するのが、舌苔です。

舌は、表面がザラザラしているため細菌が取り付きやすく、増殖が速いからです。

ある実験では、歯周ケアをしてもなくならなかった口臭が、舌苔クリーニングをしたところ半減したという結果が出ています。

しつこい口臭の発生源が実は舌苔だったということは、案外多いのです。

舌苔のクリーニングは、歯ブラシか専用の舌ブラシを使って行いますが、やり過ぎると舌を傷つけることがあります。
優しく丁寧に行うことが大切です。

3. 乳酸菌で臭い菌を抑える

最前線の口臭治療法として、今、注目されているのが「ロイテリ菌」です。

ロイテリ菌は乳酸菌の1種で、臭いを発生する細菌の増殖を抑える効果に優れていることが、研究によって確認されています。

ヨーグルトのほか、ロイテリ菌をフリーズドライしたタブレット(砂糖不使用)も発売されており、口に含むだけで簡単に口臭ケアができます。

4. 即効性なら飴がいい

外出先で口臭に気がつき、何とかしたいという時におすすめなのが「飴をなめる」こと。

飴の糖分には、口臭を即効で消してしまう働きがあるのです。

口臭の原因菌は、食べかすのたんぱく質を食べて臭いを出しますが、一方で臭いを出さない善玉菌は、糖を食べて酸を作り出します。

この酸によって口内が酸性になり、酸性に弱い臭い菌が抑制されるというわけです。

ただし、糖分は虫歯リスクを高めることもあり、あくまでも一時的な対処にとどめましょう。

まとめ

まとめ

口臭は、自分では気づきにくかったり、他人も指摘しにくいといったことから、何となく気にはなりながら放置しがちな傾向があります。

また、いざ治療を始めても、原因に合った正しい方法でないため、効果が得られないまま、ずるずる長引いてしまうこともあります。

原因で分かりやすいのは虫歯や歯周病で、治療法も明白です。
しかし、食後に欠かさず歯磨きをしているのに、口臭があるという人も少なくありません。

そんな場合は、「乾燥」や「舌苔」が原因である可能性があります。
特に乾燥は、口臭対策の意外な盲点といえます。

口臭は、いずれも正しい方法でケアすれば、改善できるもの。

仕事もプライベートも、臭いを気にせず、当たり前に会話ができる幸せを、ぜひ取り戻したいものです。

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