現代人を襲う「脳過労」頻繁な物忘れは認知症の始まり!?

現代人を襲う「脳過労」頻繁な物忘れは認知症の始まり!?

最近、知っている人の名前が出てこない、二階に何か取りに行ったのに、着いたとたん忘れてしまう、あれ・それが多くなる…。

ひょっとして認知症の始まり?と不安になることはないでしょうか。

今や、65歳以上の4人に1人が認知症になるという時代。
認知症患者は、10年後には1000万人を超えるといわれています。

メットライフ生命が実施した「老後」に関する調査では、20~70代の年代全てにおいて、老後の不安要因の第一位は「認知症」なのだそうです。

中年期ともなれば多少の物忘れは自然な現象ですが、あまりに頻繁になるとそうとばかり言ってはいられません。

ご存知でしょうか、頻繁な物忘れの影にある「脳過労」が、今問題になっていることを。

1. パソコンやスマホをよく使う
2. いつも仕事に追われている
3. 人間関係のストレスを抱えている

1~3に当てはまる方で、頻繁な物忘れが気になるなら、脳過労の可能性があります。

認知症も脳過労も、物忘れが多くなることが共通していますが、両者の物忘れには違いがあるそうです。

そこで今回は、脳過労はなぜ起こるのか、認知症の物忘れと何が違うのか、分かりやすくご説明したいと思います。
そして、今日からできる脳過労の解消法もご紹介していきます。

認知症?実は脳過労

認知症?実は脳過労

最近の物忘れ外来では、自分は認知症ではないかと来院する人が増えているそうです。

しかし以前と違うのは、これまでは来院者の大半が高齢者だったものが、この数年、30~50代の人が増加していること。

認知症を疑うほどの物忘れが、まだ若い働き盛りの世代に増えているのはなぜなのでしょうか。

スマホ認知症が急増中

アルツハイマー型認知症は、記憶を司る「海馬の萎縮」が特徴です。

しかし、物忘れ外来を訪れる若い年代の人の場合、MRI検査をしてもその特徴が見られないといいます。

このような認知症もどきの患者さんは、話を聞いてみるとスマホのヘビーユーザーということが判明。

物忘れが多くなるのは、1日中スマホを使うことで起こる「脳過労」のせいだというのです。

脳過労とは文字通り、脳に疲労が溜まった状態のこと。
スマホのせいで脳が疲れ、認知症のような症状が出る…、「スマホ認知症」というわけです。

認知症と物忘れ

インターネット時代の現代人は、江戸時代の人の1年分の情報量を、1日で得ているそうです。

脳は、毎日それだけ膨大な量の情報を処理し、記憶するという作業をしているわけですが、それは次のような段階を経て行われます。

1. 記銘(インプット)

脳に入ってきた情報は、まず「海馬」に一時的に保存されます。
海馬は情報を整理整頓し、新しい記憶として短期保管する場所なのです。

2. 貯蔵

短期保管された情報は選別され、不必要な情報は消去され、必要な情報だけが大脳皮質に送られて長期保存されます。

3. 検索・想起(アウトプット)

大脳皮質に長期保存された情報は、必要に応じて検索され、引き出されます。

これが想起(思い出す)ということですが、この記憶の引き出しにも海馬が大きく関わっています。

物忘れの大半は、3のアウトプットがうまくできない、つまり、大脳皮質から情報を取り出すことができない状態であり、脳過労の症状もこれに当てはまります。

これに対して認知症は海馬の萎縮が起こるため、アウトプットだけでなく、1のインプットにも支障が起こります。

ですから認知症では、情報の最初の一時保存が行われないので、当然、貯蔵も取り出しもできず、忘れる、記憶がない、ということになるのです。

分かりやすくいうと、

物忘れ:「忘れた」ではなく「思い出せない」であり、情報を脳の保管庫から取り出せない状態

認知症:物忘れというより、新しい記憶が作られない状態

というわけです。

つまり、朝食に「何を食べたか」思い出せないのは物忘れ、「食べたこと自体」を忘れてしまうのは認知症、ということができます。

脳過労はなぜ起こるのか

脳過労はなぜ起こるのか

情報過多時代の現代は、パソコンやスマホを介して大量の情報が一方的に流入してきます。

脳は、入ってくる様々な情報を選別・識別し、判定をしなければならず、しっかり識別するために、さらに多くの情報を求めることになります。

こうして、インプット過剰の脳内は未処理の情報だらけとなってオーバーヒートしてしまい、記憶の取り出しがうまくできなくなって物忘れが起こったり、理解力や判断力が低下したりするのです。

これが、新たな現代病として、今脳医学の分野でも注目されている「脳過労」です。

脳過労を防ぎ、解消するには

脳が疲労すると、物忘れが増えるだけではありません。
次のように、頭の働きが全体的に悪くなり、さらに全身に様々なストレス症状が起こるようになります。

  • 集中力の低下、能率の低下
  • 理解力、判断力の低下
  • 考えが堂々巡りしてまとまらない
  • 喜怒哀楽がなくなる
  • 手が震える
  • 動悸、息苦しさ
  • 目の疲れ、耳鳴り
  • 味付けの濃いものや油物が食べたくなる
  • 寝ても寝ても疲れが取れない
  • 疲れているのに眠れない

脳過労で起こる物忘れは認知症とは別物ですが、だからといって安心はできません。

脳過労が怖いのは、うつ病や脳の老化に繋がることです。
ほっておくと認知症の発症を早めることにもなるため、きちんと解消する必要があります。

それには、どうすればいいのでしょうか。

ボーっとする時間を作る

人は、仕事の手を休めて頭を使っていない時でも、気がつくと何かを考えているものです。

ですから本当に脳を休ませるには、休息の切り替えを意識的に行う必要があります。
それにはまず、ボーっとする時間を取ることです。

脳過労は情報過多が原因ですから、情報をシャットアウトすることが最も効果的な解消法になります。

仕事中の5分間でもいいのでボーっとして過ごすと、新たな情報が入ってこないその間に、脳は未処理の情報を整理することができます。

混乱していた脳内が整理整頓されると、記憶の取り出しもスムーズにできるようになり、次の新しい情報をインプットする準備が整うのです。

ただし、ボーっとしているつもりでも、頭の中で無意識に何かを考えていては脳を休めることができません。
本当に「何も考えない」というのは、実はかなり難しいことなのです。

そこで、おすすめなのが「瞑想」です。

瞑想

瞑想

瞑想は、世界中の各分野のエリートが実践しており、精神世界とは対極にあるビジネスの分野でも、盛んに取り入れられています。

それは瞑想が、科学的にもその効果が解明されている、真の「脳の休息法」だからです。

脳を休めることで、脳機能が回復・向上し、集中力や記憶力、創造力のアップ、精神の安定、ストレスの軽減などができ、仕事や生活の質を高めることができるのです。

瞑想は、よく「心を無にする」、「頭をからっぽにする」といいますが、情報でがんじがらめになった脳をクリアにする、まさにもってこいの方法になります。

本来、瞑想は仏教における中心的修行法なのですが、その厳しいイメージは近年がらりと変わっています。
難しく考えず、まず始めてみることが肝心です。

気軽にできる瞑想のやり方:

1. 背骨を伸ばして椅子に腰掛ける

全身をリラックスさせ、手は太ももの上に置き、脚は組まない。

2. 目を閉じ、体の感覚に意識を向ける

椅子のクッションが心地よい、足裏の床がひんやりして気持ちがいいなど。

3. 呼吸に意識を向ける

ゆっくり呼吸をしながら、鼻を通る空気や、お腹が膨らんだり凹んだりするのを意識する。

呼吸から意識が逸れて何か考えてしまったら、再び意識を呼吸に戻すようにします。

考えていることに気づいたら、その都度呼吸に戻る、この繰り返しが大切です。

瞑想は、1日5分、10分でも、正しく行って継続することできちんと効果が実感できるのも、大きな魅力なのです。

まとめ

まとめ

仕事が煮詰まってくると、気持ちばかり焦って頭は空回り。
物忘れも増えて、認知症では?と不安になり、イライラはますます募るばかり。

そんな毎日が続いているなら、すぐにでも脳過労の対処が必要です。

ボーっとするにはお風呂タイムが最適です。
頭をからっぽにし、お湯の心地よさだけに意識を向けます。

そしてお風呂上りの5分の瞑想。
考えることを止め、ひたすら呼吸に意識を向けます。

毎日の習慣にし、脳に溜まった処理仕切れない情報を一掃して、すっきりした頭を取り戻しましょう。

このページのトップヘ

▼おすすめの記事

▼口コミ体験レビュー

▼カテゴリー一覧

▼その他