これぞ細胞からの若返り!テロメアを伸ばして寿命を延ばす方法とは?

これぞ細胞からの若返り!テロメアを伸ばして寿命を延ばす方法とは?

人生100年時代が始まろうとしている今、誰もが願うのが「健康長寿」。

健康長寿とは、単なる長生きではなく、体も脳も若く元気に、人生を楽しみながら歳を重ねることです。

その鍵は、私たちの体の細胞の中、ミクロの世界にありました。
それが、「生命の回数券」と呼ばれる「テロメア」です。

健康長寿に、なぜテロメアなのか。
それは、テロメアの長さが細胞の老化スピードを決めるからです。

いわく、美魔女のテロメアは長い、ご長寿者のテロメアは長い、逆にがんや認知症の人のテロメアは短い…。
テロメアの長さは、若さと健康、長寿の指標なのです。

今回は、寿命を延ばす秘策として注目の「テロメア」に迫ります。

そもそもテロメアとは何か、テロメアの長さ、短さは老化・病気とどんな関係があるのか、そして、短くなったテロメアはどうすれば伸ばすことができるのか、詳細にご紹介します。

健康長寿の鍵を握るテロメア

私たちの体を構成している数十兆個に及ぶ細胞は、細胞分裂を繰り返して常に生まれ変わっています。

細胞分裂の際には、染色体の遺伝情報がコピーされ、新しい細胞に受け継がれていきます。

しかし、細胞は無限に分裂し続けるわけではなく、それぞれの細胞が分裂できる回数はおよそ50~60回が限度。

この細胞分裂の回数を決めるといわれるのが、「テロメア」です。

老化とテロメア

テロメアとは、染色体の末端にある特殊構造のことで、染色体を保護する役目を果たしています。

テロメアの何が特殊かというと、細胞分裂の際に染色体の遺伝情報はコピーされるのですが、テロメアだけはコピーされず、そのためにどんどん短くなっていくことです。

細胞分裂は、テロメアが短くなるにつれ徐々にスピードが遅くなり、テロメアがあるレベルまで短くなると、細胞は分裂しなくなります。

テロメアは、細胞分裂の際に遺伝情報が壊れないよう、染色体を守っているのですが、極端に短くなるとその役目が果たせなくなります。
そこで、細胞は分裂を止めてしまうのです。

こうして、テロメアが短くなるごとに細胞は老化していく…、これが「生命の回数券」といわれる所以であり、まさに寿命の鍵を握っているのがテロメアなのです。

がん、認知症とテロメア

がん、認知症とテロメア

テロメアが短いということは、細胞分裂が遅くなり、老化した細胞が増えているということなので、全身に老化現象が出てくることになります。

たとえば健康の要である血管では、テロメアが短いと、動脈硬化や心疾患、脳血管疾患のリスクが高まることが確認されています。

脳においても、認知症患者にはテロメアの短縮が見られ、2000人を対象にした解析では、テロメアが短い人ほど脳の萎縮、特に記憶を司る海馬の萎縮が進行していたそうです。

また、テロメアが短くなると遺伝情報に異常が発生しやすくなり、がんの発生に繋がります。

実際に、がん患者のテロメアは、年齢平均より大幅に短くなっているという報告があります。

ストレスとテロメア

テロメアは、赤ちゃんは長く高齢者は短いというように、その短縮の度合いは一般に年齢に比例すると考えられています。

しかしテロメアの長さは個人差が大きく、同じ年齢でも人によって長さは大きく違うのです。

アラフィフ男女10名の白血球のテロメアを調べた結果では、35歳相当の長いテロメアを持つ人から、83歳相当の短い人まで、見事なばらつきが出ています。

なぜこれほどテロメアの長さに差が出るのか、最新の研究によって解明された大きな原因は「ストレス」。

長年心理的ストレスが大きい生活をしている人、ストレスに反応しやすい悲観的な人ほど、テロメアが短いことが分かったのです。

まさに「ストレスが寿命を縮める」というわけです。

ストレスに限らず、紫外線や喫煙、過度の飲酒といった、一般に老化促進の要因といわれるものはテロメアをどんどん短くします。

活性酸素や有害物質により細胞が傷つくと、その修復や再生のために細胞が活発に分裂するようになり、その分テロメアの短縮が早まるからです。

テロメアを伸ばすには

このように、テロメアの長さは、細胞の老化度をはかる格好の尺度になります。

もちろんテロメアだけで寿命が決まるわけではありませんが、実際に、寿命が20年で終わる早老症の人のテロメアは短く、100歳以上のご長寿のテロメアは長いことが分かっています。

テロメアを伸ばせば、老化を防ぎ、健康寿命を延ばすことができる!というわけで、今、世界中でテロメアの研究が盛んに行われているのです。

では、どうすればテロメアを伸ばすことができるのでしょうか。

テロメラーゼを活性化する

通常、体の細胞のテロメアは短くなる一方で、やがて寿命を終えてしまいます。

しかし中には、テロメアが短くならずに分裂・増殖を続け、死滅することのない細胞があります。

それが、生殖細胞、幹細胞、がん細胞の3つの細胞で、これらの細胞が他の細胞と何が違うかというと、活性化した「テロメラーゼ」という酵素があることです。

テロメラーゼには、テロメアを修復する働きがあります。
テロメアが短くなってもテロメラーゼが元の長さに戻してくれるので、これら3つの細胞は分裂を無制限に繰り返すことができるのです。

不老不死の細胞の決め手は、テロメラーゼの存在だったのです。

テロメラーゼの活性を高めるには

2. 瞑想、呼吸法

一般の体細胞ではテロメラーゼが働かないのは、体細胞が分化する段階で、テロメラーゼの活性が抑制されてしまうからと考えられています。

そのため、体細胞のテロメアはどんどん短くなり、体が老化していくことになるのです。

しかし幸いなことに、テロメラーゼは簡単な方法によって活性を高めることができます。

1. 健康的な生活習慣

運動の習慣、質の良い睡眠、バランスの取れた食事。

健康に良いとされるこれらの生活習慣は、テロメアにも良い効果があります。

ある実験で、10人の男性にバランスの良い食事、有酸素運動、ストレス管理をきちんと行う生活をしてもらったところ、5年後にはテロメアの長さが10%伸びるという結果が出ています。

因みに、何もしなかった人たちのテロメアは、3%短くなっていたそうです。

また、若い頃から運動習慣のある人は、ほとんど運動をしない人と比べてテロメアが長く、テロメラーゼ活性も高いことが分かっています。

運動習慣のない人は10歳分、肥満の人は8歳分、10年間毎日20本のタバコを吸う人は5歳分、テロメアが短いという報告もあります。

さらに、運動と並んでテロメアにとって重要なのは、睡眠です。

高齢者で、5~6時間睡眠の人はテロメアが短いのに対し、7時間以上の睡眠をとっている人のテロメアは、中年の人と同等の長さがあったそうです。

そして食事は、地中海食や和食のような、オメガ3系脂肪酸の多い魚や野菜、豆類、海藻を中心にしたものがおすすめです。

2. 瞑想、呼吸法

テロメアを短くする最大の要因とされるストレスには、瞑想や深い呼吸が効果的です。

近年、瞑想効果の科学的研究が盛んに行われていますが、瞑想の習慣のある人はテロメラーゼ活性が高いことが報告されています。

また長年のストレスで疲弊を訴える女性グループに、毎日12分の瞑想を2ヶ月続けてもらったところ、テロメラーゼ活性が43%も増加するという結果が得られています。

さらに研究の中で、瞑想により、テロメラーゼを作り出す遺伝子が刺激され、テロメラーゼが増えることも明らかになったのです。

このテロメラーゼ遺伝子は、もともと人間にあるものですが、ある特殊なたんぱく質によって発動が抑えられており、いわば眠った状態になっているのだそうです。

そのためテロメアは短くなる一方なのですが、瞑想はこの眠ったテロメラーゼ遺伝子を目覚めさせてくれます。

その仕組みはまだ研究段階ですが、瞑想によるストレスの軽減・解消が大きく関係していると考えられます。

現在、この特殊たんぱく質を取り除く物質も発見されていますが、私たちが利用できるにはまだ時間がかかりそうです。

まとめ

まとめ

健康に長生きして、最後まで人生を楽しみたい。

そんな全ての人の願いを叶えるべく、今、各分野で研究のトレンドになっているのが「テロメア」です。

私たちは生きている以上、テロメアが短くなっていくのを止めることはできない、というのがこれまでの考え方でした。

しかし、食事、運動、睡眠という生活習慣と、瞑想というシンプルな健康法で、テロメアは伸ばすことができます。

不老不死は無理でも、充実した人生を送りながら、健康に美しく老いていく…、人間には本来そんな能力が備わっているのです。

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