痛み止めが手放せない…辛い頭痛は正しい治療で根本解消!

痛み止めが手放せない…辛い頭痛は正しい治療で根本解消!

更年期の様々な体調不良の一つに、頭痛があります。

日常よく起こる症状ということもあり、頭痛は病気という感覚が薄く、軽く考えられがち。

いつものことだからと、市販の痛み止めでその場しのぎをしている方は多いのではないでしょうか。

しかし頭痛薬を常用するうちに、逆に頭痛がひどくなるケースも増えているそうです。

たかが頭痛、されど頭痛。

慢性的な頭痛は仕事や家事に支障をきたし、生活の質も低下させます。

漫然と薬で痛みを抑えるのではなく、正しい対処で根本から治すことが必要です。

今日は、中高年の女性の多くが悩まされている「慢性頭痛」に焦点を当て、頭痛のタイプ別にそれぞれ原因を解明し、自分でできる対処法や病院での治療法をご紹介していきます。

頭痛のタイプと特徴

日本人は3~4人に1人が慢性頭痛、いわゆる「頭痛持ち」といわれています。

頭痛があなどれないのは、尋常ではない痛みを伴う場合は、くも膜下出血や脳腫瘍、髄膜炎など、生命に関わる重病が原因のこともあるからです。

ただし、このような特定の疾患に起因した頭痛は全体の1割ほど。
頭痛は、病気以外に原因があるものが大半なのです。

一言で頭痛と言っても、痛みの強さや部位、痛み方は様々ですが、原因別で分けると、慢性頭痛は主に次の3タイプになります。

1. 片頭痛(偏頭痛)

1. 片頭痛(偏頭痛)

年齢を問わず、女性がよく悩まされるのが「片頭痛」です。

片頭痛は「血管性の頭痛」といわれ、頭部の血管が拡張し、血流が増えることで炎症が発生して痛みが起こります。

血管の拡張がなぜ起こるのかについては、次の説が有力です。

・三叉神経血管説

頭蓋内の血管は、周辺に三叉神経が通っています。

何らかの刺激により、この三叉神経から血管拡張作用のある神経伝達物質が分泌され、血管が拡がって痛みを発生させます。

・セロトニン説

ストレスその他の要因により、血中に過剰分泌されたセロトニンが頭痛を引き起こすというもの。

セロトニンには血管収縮作用があります。
しかしセロトニンは時間と共に代謝されて減少するため、今度は収縮した血管が広がり始め、この時に頭痛が起こるというわけです。

痛みの症状:痛みは発作的に起こり、頭の片側(時に両側のことも)が、脈と共にズキンズキンと激しく痛み、痛みは体を動かすと強くなりがちです。

吐き気を伴ったり、前兆として、ギザギザ模様の光が目の前にちらついたり、視界の一部が欠ける(一過性)ことがあります。

起こる時&頻度:過労やアルコールが引き金となったり、休日などのリラックスした時や起床時、また季節の変わり目や気圧の変化、極端な高温・低温の環境下で起こりやすいといわれています。

片頭痛は月に数回ほどの頻度で起こることが多く、痛みの持続時間は数時間だったり、2~3日間続くことも。

2. 緊張型頭痛

緊張型頭痛は、慢性頭痛の7割強を占める最も一般的な頭痛で、別名「ストレス頭痛」ともいわれます。

身体的ストレス(無理な姿勢、目の酷使)や、精神的ストレス(緊張、不安)によって首や肩の筋肉が硬直し、血管が収縮して周囲の神経を刺激し、頭痛が起こると考えられています。

このように緊張型頭痛は「筋肉性の頭痛」であり、片頭痛とは逆に血行が悪くなって起こる頭痛なのです。

痛みの症状:目の疲れと共に、頭全体または両側頭部に、締め付けられるような、ドーンとした重い痛みがあります。

多くは首こりや肩こりを伴い、痛みはそれほど強くないのですが、パソコン操作や読書(うつむきの姿勢)で悪化します。

起こる時&頻度:長時間のデスクワークやストレスが続いた後、1日の中では夕方に起こりやすいようです。

時々起こるタイプと、毎日のように起こるタイプがあり、痛みの持続時間は30分のこともあり、1週間続くこともあります。

3. 群発頭痛

片頭痛と同じく「血管性の頭痛」で、女性の3~7倍も男性に多いといわれています。

群発という文字通り、ある期間に集中して起こるのが特徴。
目の奥にある太い血管が何らかの原因で拡張し、炎症を起こすためといわれていますが、そのメカニズムははっきり解明されていません。

痛みの症状:主に片側に起こり、目の奥をえぐられるような激痛が特徴。痛みの激しさは、心筋梗塞、尿路結石と並ぶ三大痛の一つといわれるほどです。

痛みは1~2時間続き、涙や鼻水、鼻づまりが起こることもあります。

起こる時&頻度:群発頭痛が最も多く起こるのは飲酒後で、喫煙や気圧が急激に変化した時にも起こりやすくなります。

また、明け方などの決まった時間に起こることが多く、睡眠中に激痛で目が覚めることを繰り返し、睡眠恐怖症に発展することも。

起こる頻度は1年または3~4年に数回と少ないのですが、いったん起こると、数週間から数ヶ月の間、ほぼ毎日断続的に起こるようになります。

以上の三大頭痛のほかに、スマートフォンの普及に伴って最近増えているのが、「後頭神経痛」といわれる「神経性の頭痛」です。

後頭神経痛

頚椎から後頭部の頭皮を走る抹消神経が刺激されて起こる、いわば頭の神経痛です。

原因は、姿勢の悪さなどによって首から後頭部の筋肉が硬くなり、神経が圧迫されるためですが、時に帯状疱疹ウィルスによって起こる場合も。

痛みの症状:首の付け根から後頭部にかけて、電気が走るようなピリピリ、キリキリした痛みが起こり、痛みは頭頂部や耳の周りにまで拡散します。

数秒間の痛みが繰り返し起こるのが特徴で、痛みがなくなっても痺れが続くこともあります。

起こる時&頻度:デスクワークやスマホ操作の多い生活の中で、睡眠中の寝返りや、シャンプー時の手やブラシの刺激で誘発されがちです。

頭痛の対処と予防、治療法

頭痛の対処と予防、治療法

市販の頭痛薬は、痛みを引き起こす物質の生成を抑制したり、血管拡張作用や消炎作用で頭痛を緩和するものです。

しかし市販薬は、過剰摂取に配慮して薬の配合量自体が少ないため効果が弱く、特に片頭痛に対しては効果がないことがほとんどです。

さらに薬を常用するうちに、脳が少しの痛みにも敏感になり、頭痛の回数や程度が増していくことになります。

根本から頭痛を改善するには、頭痛のタイプや痛みの程度を見極め、自分に合った正しい対処をすることが大切なのです。

ここでは、最も多いタイプの片頭痛と緊張性頭痛を取り上げ、発作時に自分でできる対処法と、日常の予防法をご紹介します。

片頭痛

片頭痛は血管の拡張が原因なので、発作が起こったら、まず「血管を収縮させる」方法をとります。

  • こめかみを押す
  • 冷たいタオルや冷却剤で痛む部分を冷やす
  • コーヒーや緑茶を飲む(カフェインの摂取)

カフェインには、抹消血管を拡張する一方で、頭部の血管は収縮させるという特殊な作用があります。

ただしカフェインは、摂り過ぎると収縮した血管が次には異常拡張することになるので、注意が必要です。

光や音に敏感になるため、暗くて静かな場所で安静にし、運動や入浴、マッサージは血管を拡げるため避けましょう。

また日頃から、次のような片頭痛の誘因となることを避け、予防を心がけることが大切です。

  • ストレス
  • 睡眠不足または睡眠過剰
  • 喫煙
  • アルコール
  • 空腹
  • 騒音や強い光
  • 特定の食品(チーズなどの発酵食品、チョコレート、ハムやベーコン、ナッツ類、うま味調味料など)

頭痛を引き起こす食品は人によって違うので、頭痛日記をつけて自分の誘因食品を確認してみましょう。

緊張型頭痛

緊張型頭痛

頭痛が起こったら、片頭痛とは逆に、次の方法で硬くなった筋肉をゆるめ、血行を促進します。

  • 蒸しタオルや温湿布で首や肩、目を「温める」
  • 入浴や足湯
  • 首や肩のストレッチ

日頃の予防で心がけたいことは、

  • 正しい姿勢
  • 適度な休憩(無理な姿勢を続けない)
  • 適度な運動
  • リラックス(よく寝る、笑う、深呼吸)

緊張型頭痛の改善には、「ストレスコントロール」、「リラックス」が何より重要です。

自分のストレスの原因を知り、うまく発散することが、最も有効な予防・治療法になります。

また、「合わない枕」が首こり、肩こりの原因になっている場合があります。
起床時に頭痛が起こるという方は、枕の高さを見直してみましょう。

片頭痛と緊張型頭痛は、症状だけでは見極めにくいことが多く、実際に、二つのタイプが混在しているケースがほとんどだそうです。

間違った対処で逆効果にならないよう、自分がどのタイプの頭痛か、一度頭痛外来で診断してもらうことをおすすめします。

病院での治療

病院では最初に頭痛のタイプを見極め、タイプに合わせて効果的な薬の投与、治療をしてくれます。

1.片頭痛

現在、片頭痛に有効とされるのが「 トリプタン製剤」で、次の3つの作用で片頭痛の根本原因を抑えます。

  • セロトニンの働きを抑制し、拡がった血管を収縮させる
  • 三叉神経の刺激情報が大脳に伝達されるのをブロックする
  • 三叉神経の血管拡張物質の分泌を抑制する

トリプタン製剤は保険適用でもかなり高価ですが、正しく使えば、市販薬が効かない頭痛にも非常に有効だそうです。

2. 緊張性頭痛

緊張性頭痛に処方されるのは、主に筋肉の緊張をとる筋弛緩剤や、消炎鎮痛剤などです。

また緊張性頭痛はストレスコントロールが重要なため、抗うつ薬や抗不安薬、漢方薬が処方されることも。

3. 群発頭痛

群発頭痛も、主にトリプタン製剤が治療薬として使われます。

しかし、群発頭痛の激痛は薬で治まらないことも多く、有効な治療法として、高濃度の酸素吸入が行われることもあります。

まとめ

まとめ

仕事や家事に忙しい女性は、多少の頭痛はどうしても痛み止めに頼ってしまいがちです。

しかしお伝えしたように、薬の常用は頭痛の根本的改善にならないばかりか、逆に頭痛を悪化させかねません。

まず自分の頭痛のタイプと原因を知って、適切な対処をしながら、医療機関で正しい治療を受けることが大切です。

頭痛を我慢して貴重な時間を犠牲にして過ごすか
すっきり気分よく仕事・家事を充実させて過ごすか

これからの長い人生、あなたはどちらを選びますか?

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