長生きの秘訣はお風呂にある!?入浴が健康、美容に効果的な理由とは?

長生きの秘訣はお風呂にある!?入浴が健康、美容に効果的な理由とは?
秋も深まり、朝夕の気温が下がってくると、お風呂タイムが楽しみになります。

温かいお湯の中でゆったり過ごす時間は、まさに極楽、極楽。
日本人に生まれて良かったと、つくづく思える瞬間です。

お風呂に入ると、体が温まって疲れがとれる、リラックスして熟睡できる、などといわれますが、それはどいういう仕組みによるものなのでしょうか。

今回のテーマは、日本人の健康と美容、長寿に、そして1日の締めくくりとして欠かせない入浴について。

様々な入浴効果はどんな作用からもたらされるのかを解明し、そして、その効果を高めるお風呂の入り方について、詳しくお伝えします。

さらに、入浴効果を高める入浴剤について、種類や効果を中心にご紹介したいと思います。

入浴の効果

湯船に浸かってまったりする…、日本にはそんなお風呂文化があります。

欧米では入浴というとシャワー浴で、毎日のようにお湯に浸かる入浴習慣は世界中で日本だけ。

日本人にとっての入浴は、体を洗って清潔にするだけでなく、疲労回復やリラックス効果を得るための生活習慣の一つなのです。

日本が長寿大国であることと、この入浴習慣は無関係ではないようです。

それを示すように、65歳以上の男女600人を対象にした調査では、5年間の追跡の結果、次のような興味深い報告が出ています。

毎日お風呂に入る(湯船に浸かる)人は、そうでない人より、1.85倍自立度が高いというのです。
自立度が高いとは、要介護になりにくいということです。

さらに別の調査では、毎日入浴する習慣がある人は、そうでない人と比べて幸福度が高いという結果が出ています。

日本の入浴習慣は、このように心と体にプラスの効果を与えることが分かります。

では入浴は、どういう仕組みで健康・長寿効果を発揮するのでしょうか。

入浴の健康・長寿効果

入浴効果というと、

  • 体が温まる
  • 血行が良くなる
  • 疲れがとれる
  • 気持ちがリラックスする
  • ぐっすり眠れる

といったものがありますが、これらは、入浴による3つの物理的作用によってもたらされるものです。

1. 温熱作用

温かいお湯に入ることで、まず皮膚表面が温まり、さらに皮下の血管や末端の毛細血管が拡張し、血流が良くなります。

そのため全身の新陳代謝が促進され、老廃物や疲労物質が除去されて、疲れがとれたり、慢性的な痛みが緩和されたりするのです。

同時に内臓の働きも良くなるので、たとえば腎臓機能が活発になり、むくみがとれるといった効果があります。

また「体温上昇」、「血行促進」によって全身の細胞が活性化するので、免疫力アップにも効果的です。

温熱作用はさらに、睡眠にも良い効果をもたらします。
私たちの体は、深部の体温が下がると眠くなる仕組みになっていますが、お風呂でじっくり温まると、深部体温が一時的に上がります。

しかし深部体温は、上がった分大きく下がるという特徴があるため、入浴後に深部体温は一気に下がり、そのため熟睡しやすくなるのです。

2. 水圧作用

お風呂で血行が良くなるのは、水圧の働きも大きく影響しています。

お湯に全身浸かると体にはかなりの水圧がかかり、たとえばウエストのサイズなどは、数センチも縮むそうです。

これだけの水圧がかかるので、下半身に停滞していた血液が押し戻され、心臓の働きが活発になって血行が良くなるのです。

3. 浮力作用

お湯に全身浸かると、浮力がかかって体重は通常の9分の1~10分の1ほどになります。

体が軽くなると、体重を支えている筋肉や関節が緊張から解放され、体がリラックスします。
さらにそれが脳にも伝わり、心もリラックスするのです。

お湯の温度と入浴時間

お湯の温度と入浴時間

このように、入浴は血行促進効果、快眠効果、リラックス効果など、全身の健康に繋がる効果をもたらしますが、次の点を意識すると、より効率的な入浴ができます。

1. お湯の温度

入浴の体に対する影響は、お湯の温度で変わってきます。

・リラックス効果を得るなら38~40℃
熱いお湯は交感神経を刺激し、体を興奮させます。

リラックスさせる副交感神経を優位にするには、38~40℃ほどのぬるめのお湯で。

また、ぬるめのお湯にじっくり浸かった方が体の芯から温まることができ、冷えの改善にも効果的です。

・仕事前は42℃以上
逆に体をシャキッとさせたいなら、交感神経の覚醒作用が働く42℃以上のお湯が適しています。

ただし高温のお湯は心臓に負担になるので、長風呂は避けましょう。

2. 入浴時間は10分

40℃のお湯に10分間浸かるくらいで、体は十分温まります。

その頃には体温は0.5~1℃ほど上昇しており、温熱効果が良く発揮されるようになります。

疲れやむくみをとりたい時は、ぬるめのお湯で、10分より少し長めがおすすめ。

また心臓に支障がある方は、半身浴で30分ほどかけて温まるようにしましょう。

因みに10分という時間は、5分お湯に浸かってあがり、体を洗ってからまた5分浸かるというように、分割してもOKです。

3. 入浴のタイミング

熟睡効果を高めるなら、入浴のベストタイミングは就寝の90分前。

お風呂で体が温まってから、深部体温が下がるまでに90分ほどかかるからです。

寝る90分前に入浴すれば、布団に入る頃には深部体温が下がり、自然に深い眠りに入ることができるというわけです。

4. 美肌のためには

熱いお湯や長時間の入浴は、皮脂を奪い、肌を乾燥させます。

肌の潤いを守るためにも、入浴は38~40℃のぬるめのお湯で、10分ほどで済ませましょう。

入浴剤で入浴効果を高める

お風呂グッズの定番といえば、「入浴剤」です。
より体が温まる、疲れがとれる、リラックスできるということで、入浴剤の人気は毎年右肩上がり。

成分、香り、色とバリエーションに富んだ入浴剤は、賢く選んで活用したいものです。

入浴剤の種類と効果

入浴剤には次の種類と効果があります。

・無機塩類系

主に硫酸ナトリウムや炭酸水素ナトリウムなど、温泉由来の成分が使われ、この成分が肌のアミノ酸と結合して膜を作り、熱の放散を防いで保温効果を高めます。

・生薬系

生薬の成分の働きによる血行促進作用や、独特の香りによるリラックス効果が特徴。

・炭酸ガス系

発泡タイプの入浴剤で、お湯に溶けた炭酸ガスが皮膚に吸収され、血管を拡張して血行を促進します。

・スキンケア系

セラミドや美容オイルなどの保湿成分が配合され、角質層の表面や内部を保湿し、しっとり滑らかな肌に。

・酵素系

タンパク質分解酵素により、無理な刺激を与えずに皮膚の汚れや古い角質を除去し、清浄にします。

・清涼系

夏でも快適に入浴するために、メントールなどの清涼成分や汗のべたつきをとる温泉成分を配合。

入浴剤で肌に優しいお湯に

入浴剤で肌に優しいお湯に

入浴剤には、お湯を柔らかくするという働きもあります。

よく一番風呂(さら湯)は体に良くないといわれますが、それには科学的根拠があります。

人間の体液には、タンパク質や様々なミネラルが含まれています。
一方、日本の水は軟水といってミネラルが少なく、体液より濃度が薄くなっています。

そのためさら湯に入ると、体液とお湯の濃度の差によって、お湯の水分が肌に移動し(浸透圧の原理)、それが刺激となって肌にピリピリ感が生じたりするのです。

しかし人が一度入ったお湯は、皮脂や汗などの不純物が溶け込み、濃度が体液に近くなるため、刺激が和らいで肌に優しくなります。

入浴剤にはミネラルが入っており、お湯の濃度を高めて肌当たりの柔らかいお湯にしてくれるのです。

自分で作る入浴剤

お風呂に関するアンケートでは、お風呂に入浴剤を使うという人は半数を超え、特に50代女性では3人に2人が使っているそうです。

人気の一方で、入浴剤は着色料など添加物が気になるという声もあります。

そんな方は、身近なアイテムで自分で作れる入浴剤はいかがでしょうか。

1. 重曹風呂

重曹は、油汚れを落とす掃除アイテムとして、また食品としても使われる、体に優しい物質です。

お風呂に入れると、皮脂や汚れを取って肌を清浄にし、優しいスクラブ効果もあります。

ただし乾燥肌の人は、皮脂を取り過ぎないように長くは浸からず、入浴後はシャワーで洗い流したほうが安心です。

作り方は、お湯200リットルに対し重曹を大さじ1~3杯入れ、よくかき混ぜるだけ。

クエン酸を加えると炭酸ガスが発生し、血行促進効果の高い炭酸風呂を楽しむこともできます。

2. 塩風呂

岩塩や粗塩などの天然塩には、様々なミネラルが含まれており、温熱作用や血行促進作用など、温泉並みの効果が得られます。

入れるお塩の量は、お湯をはった浴槽に大さじ3杯ほど。

ただし塩風呂は、安価に入浴剤以上の効果が得られる一方で、塩分が浴槽を傷めるというデメリットがあります。
入浴後はしっかり洗い流し、追い炊きも避けたほうが無難です。

3. 日本酒風呂

日本酒のアルコール成分、特にアセトアルデヒドには血管を広げ、血行を促進する作用があります。

さらに日本酒は、

  • 保湿作用のアミノ酸
  • 穏やかなピーリング作用のフルーツ酸
  • 抗酸化作用のフェルラ酸
  • メラニンを抑制するαエチルグルコシド

などを含んでおり、美肌作りにもってこいの入浴剤なのです。

日本酒の量は、浴槽にコップ3杯(600ml)ほどが目安。
酒粕を代用する場合は、300g程度を布袋に入れ、お湯の中で揉みほぐして溶け込ませます。

いいこと尽くめの日本酒風呂ですが、敏感肌やアトピー肌の方には刺激が強かったり、また血行促進効果が高いので長風呂には気をつける必要があります。

まとめ

まとめ

日本人の入浴習慣は、心身にすばらしい効果をもたらしますが、時に健康に深刻な事態を引き起こすことがあります。

それが、寒い季節に起こりがちなヒートショック。
脱衣所など外の環境ととお風呂の温度差で血圧が急激に変化し、脳卒中や心臓発作を引き起こしてしまうのです。

血圧が高くなりがちな更年期世代の女性は、特に要注意。

  • 正しい入浴法を守る
  • 入浴場所の温度差をなくす
  • 入浴前にかけ湯をする
  • 入浴前・後の水分補給

などを心がけ、健康や美容、さらには長寿に繋がる入浴を、心から楽しめるようにしたいものです。

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