老化のもと「ゾンビ細胞」は何故できる?除去して若返る方法とは

老化のもと「ゾンビ細胞」は何故できる?除去して若返る方法とは

私たちの体には、若さを保ってくれる「長寿遺伝子」があります。

しかしその一方で、若さを阻害する「ゾンビ細胞」というものがあるのをご存知でしょうか。

ゾンビ細胞は、健康な細胞が変異して体内に蓄積されていくもので、老化の原因の一つと考えられています。

実際に、ゾンビ細胞を取り除くと、老化による病状が緩和したり、若返ったりすることが分かっています。

若返り術は今や遺伝子治療にまで及んでいますが、そんな中、医療の世界でも注目を集めているのが、ゾンビ細胞なのです。

果たしてゾンビ細胞は、夢の若返りの鍵となるのでしょうか。

早速、ゾンビ細胞の正体に迫り、その生まれる原因と、病気や老化との関係を徹底解明し、さらに、日常の中でゾンビ細胞を除去する方法をご紹介したいと思います。

病気&老化とゾンビ細胞

私たちの体を作っている細胞は、分裂を繰り返して数を増やし、その際に、新しい細胞は前の細胞のDNA(遺伝情報)をコピーし、受け継いでいきます。

しかし細胞は増えるばかりではなく、老化したり損傷を受けたりすると、細胞は自ら分裂することを止め、やがて死んでいきます。

この死は細胞の自殺(アポトーシス)といわれ、次の世代の細胞に、損傷や老化によって変異したDNAを引き継がせないための、尊い生命の仕組みなのです。

ゾンビ細胞とは

しかし中には、この仕組みから外れてしまう細胞があります。

その一つが「がん細胞」。
がん細胞は、DNAが損傷した状態のまま、細胞分裂を繰り返して成長し、生き続ける異常細胞です。

そしてもう一つ、DNAが損傷しても生き続け、しかし細胞分裂は停止してしまう細胞があります。

死ぬことも再生することもせず、ただ生き続ける、まさにゾンビ状態のこの異常細胞を「「ソンビ細胞」と呼んでいます。

ゾンビ細胞はなぜ生まれるのか

ゾンビ細胞はなぜ生まれるのか

ゾンビ細胞は特殊な細胞というわけではなく、全ての正常な細胞が、ある日突然ゾンビ化する可能性があります。

なぜゾンビ化するかというと、DNAが損傷した時に細胞ががん化するのを避けるためなのです。

がん細胞は、正常な細胞を侵食して全身を蝕んでいく、超悪玉の異常細胞。
そこで、そうなる前にゾンビ化するというわけです。

では、どんな時に細胞はゾンビ化するのでしょうか。

・細胞が傷ついた時

細胞は損傷を受けると、炎症物質「サイトカイン」や、タンパク質分解酵素「プロテアーゼ」を出します。

そして、免疫システムがそのシグナルをキャッチし、損傷した細胞を排除するように働くのです。

しかし時に、免疫システムの伝達経路に支障が生じ、損傷した細胞が除去されずに残ってしまうことがあります。
それがそのまま生き続け、ゾンビ細胞となるわけです。

このことから、ゾンビ細胞ができるのは、実は免疫システムの乱れ、免疫機能の低下が大元の原因である、という説もあります。

・DNAのコピーミスが起こった時

ゾンビ細胞は老化した組織に多いことが分かっていますが、実は、胎児や胎盤にも存在するのです。

それは胎児の頃に、何らかの原因でDNAのコピーミスが起こったためと考えられています。

そのままでは胎児の正常な発達に影響が出てしまうため、細胞は早い段階で自らゾンビ化し、再生を止めてしまうのです。

ゾンビ細胞は悪者か?

このようにゾンビ細胞は、体が正常に成長し、維持されるために生まれるという、善玉の側面があります。

しかしゾンビ細胞は、現代人を悩ませる様々な病気に関わる、困った存在でもあります。

問題は、ゾンビ細胞があるところには「慢性炎症」が発生すること。

ゾンビ細胞は、サイトカインを放出しながら生き続ける細胞です。
その結果、周囲の細胞に「慢性的な炎症」が発生し、がんを含め、多くの疾患を引き起こすと考えられるのです。

ゾンビ細胞が原因といわれる疾患

炎症が起こるのは、免疫細胞が活発に働いている証拠でもあります。

免疫細胞は異常を起こした部位に集まり、これを排除するために活性酸素を使って攻撃します。
その際に生じる熱や発赤が、炎症なのです。

慢性炎症は、細胞が常に活性酸素に攻撃されている状態なので、DNAが傷つき、がん化を起こしやすくなります。

慢性炎症は、動脈硬化、糖尿病、メタボリックシンドローム、アルツハイマー病、関節リウマチなどの自己免疫疾患、がんなど、ほとんどの病気に関わっています。

つまり、ゾンビ細胞はあらゆる病気の元、ひいては老化の元であると考えられ、ゾンビ細胞を排除して「慢性炎症を解消する」ことが、病気の改善や老化予防に繋がるのです。

これを裏付ける次のような結果が、これまでの多くの研究により確認されています。

  • 老化した臓器にはゾンビ細胞が蓄積しており、除去することで老化による疾患が緩和された
  • ネズミのゾンビ細胞を除去したところ、体毛の増加、腎機能や肺疾患の改善、軟骨損傷の修復、寿命が延びるなど、病気や老化が抑制された

こういった報告を踏まえて、ゾンビ細胞除去薬なるものの開発が世界中の研究機関で進められており、臨床試験を開始する段階まできているそうです。

病気治療だけでなく、夢の若返り薬の誕生も近いかもしれません。

自分でできるゾンビ細胞対策

がん細胞は、完全に切除しないと再発の可能性があります。

それに対してゾンビ細胞は、ある程度除去すれば、かなりの病気の予防改善や若返りの効果が得られるそうです。

効果的な除去方法はまだ模索の段階ですが、現在、ダサチニブやナヴィトクラックスといった抗がん剤のいくつかに、ゾンビ細胞を排除する作用が確認されています。

しかし、実際にこの抗がん剤がゾンビ細胞除去に使えるようになったとしても、その副作用を考えると、二の足を踏む人は多いのではないでしょうか。

ケルセチン

そこで、薬以外でゾンビ細胞を除去する方法として、効果が期待されるものに「ケルセチン」があります。

ケルセチンは野菜や果物に含まれるポリフェノールの1種で、ヘスペリジンやルチンと共に、ビタミンPとも呼ばれます。

タマネギのほか、リンゴや柑橘類、モロヘイヤ、ブロッコリー、レタス、緑茶、カカオ、ソバに豊富に含まれ、その作用は、主なものだけでも次の通り。

  • 抗酸化
  • 抗炎症
  • 脂肪の分解促進
  • 血液サラサラ
  • 抗がん

これらの優れた働きで、高血圧や動脈硬化、脳卒中などの血管系疾患、糖尿病、喘息、骨粗しょう症など、幅広い病気の予防改善効果が確認されているのです。

さらに近年発見されたのが、ケルセチンがヒトの血管内皮のゾンビ細胞に働きかけること。

人間は血管から老いるといいますから、血管のゾンビ細胞を除去することは全身の若返りに繋がります。

ケルセチンは、次の方法でより効果的に摂ることができます。

・タマネギの皮を活用する

タマネギは、外皮に特にケルセチンを豊富に含んでいるので、捨てずに「ベジブロス」などに活用したいものです。

もう一つは「タマネギ皮茶」。
外皮を洗って乾燥させ、水から煮出すだけでできるので、おすすめです。

・サプリメントで摂る

・サプリメントで摂る

食品に含まれるケルセチンは水に溶けにくいため、体内で吸収されにくいのが難点です。

そこで、ケルセチンに糖を結合させて「ケルセチン配糖体」にすると、水溶性が向上し、体内での吸収が大幅に高まることが分かったのです。

ケルセチンのサプリメントは配糖体の形のものが多いため、高いケルセチン効果を得ることができます。

ただし、ケルセチンの過剰摂取は腎臓に負担をかけるため、摂取量はきちんと守る必要があります。

ゾンビ細胞は、このようにケルセチンの摂取で地道に取り除いていくのと並行して、作らないようにすることも非常に大切です。

ゾンビ細胞を作らない

ゾンビ細胞はまだ未解明の部分が多いのですが、確かなのは、ゾンビ細胞の生成にDNAを損傷する「活性酸素」が大きく関わっていること。

ゾンビ細胞を作らないためには、「活性酸素を減らす」ことは非常に重要なのです。

紫外線、化学物質、細菌、ウィルス、タバコ、アルコール、電磁波、ストレス、睡眠不足、過労…と、活性酸素を発生させる要因は身の回りに溢れています。

悪いと分かっていても、身についた生活習慣はなかなか変えられないものですが、そのままではゾンビ細胞がどんどん増え、確実に老化は進むことになります。

ゾンビ細胞対策は、まずは「生活習慣の改善」に真剣に取り組むことから始まるのです。

まとめ

まとめ

ゾンビ細胞は、若くありたい人間にとって迷惑極まりない存在ではありますが、がん細胞のような増殖や転移がない分、名前ほどに恐ろしいものではありません。

しかしゾンビ細胞は、歳を重ねるごとに増えていきます。
偏った食事や睡眠不足、喫煙、ストレス、過労に心当たりがある方は、なおさらです。

50代になって老けたと感じることが多くなったら、それは蓄積したゾンビ細胞のせいかもしれません。

  • 食事やサプリメントでゾンビ細胞を減らす
  • 生活を見直してゾンビ細胞を増やさない

ぜひ、二本立てのゾンビ細胞対策を実践し、老化をストップさせ、時間を巻き戻してみてはいかがでしょうか。

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