自前のホルモンで健康長寿!アディポネクチンを増やす3つの方法とは?

自前のホルモンで健康長寿!アディポネクチンを増やす3つの方法とは?

日本人の平均寿命は世界一。
しかし日本人の健康度は、2011年時点でOECD(経済協力開発機構)の34カ国中、なんと最下位でした。

2014年の厚労省白書では、「健康管理は何もしない」という人が半数近くを占めており、日本人は国民皆保険のせいか医療に依存心が強く、健康に対する自己責任が乏しいといわれています。

その一方、終末期医療専門医の著書によると、死ぬ時に後悔することの第一位は「健康を大切にしなかったこと」だそうです。

そんなことにならないよう、肥満やメタボが気になり出す50代の今、ぜひ取り組んでいただきたいのが、健康長寿を叶えるための究極の方法です。

その方法とは、アディポネクチンを増やすこと。
アディポネクチンは、長寿の鍵を握る物質として、世界中の研究機関から熱い期待を寄せられています。

一体、アディポネクチンとはどんな物質で、どんな作用で長寿をもたらすのか、そして、どうすれば増やすことができるのでしょうか。

アディポネクチンとは

「アディポネクチン」は脂肪細胞から分泌されるホルモンで、近年、肥満や生活習慣病の予防改善に注目が集まっています。

それは、アディポネクチンには脂肪燃焼を促進する作用があるからで、
「痩せホルモン」という呼び名でご存知の方も多いでしょう。

では、アディポネクチンはどのようにして脂肪を燃焼させるのでしょうか。

アディポネクチンと脂肪燃焼

私たちが生命活動を行うためのエネルギーは、糖や脂肪を燃料として、細胞内のミトコンドリアという器官で作られます。

糖や脂肪が燃焼することで、ATP(アデノシン3リン酸)というエネルギー分子が作られ、このATPが分解される過程でエネルギーが生まれるのです。

しかし激しい運動を続けたり、血糖値が低下した状態だと、ATPの産生が減少してエネルギー不足になります。

そうすると分泌されるのが、「AMPK(AMP活性化プロテインキナーゼ)」という酵素です。

AMPKとは、いわばエネルギー状態を監視するセンサーであり、エネルギーが枯渇しそうになると、ミトコンドリアに対し「糖や脂肪を燃焼せよ」という指令を出し、再びエネルギー産生を活発にします。

そしてこの時、AMPKを発動させるのが「アディポネクチン」です。

脂肪の燃焼は、アディポネクチン→AMPK→ミトコンドリアという指令系統により促進され、アディポネクチンは脂肪燃焼の要となる存在なのです。

しかしアディポネクチンは今、痩せホルモンというより「長寿ホルモン」「長生きホルモン」として、かつてないほどに注目を集めています。

それは、寿命に関する研究の中で、ご長寿の方はアディポネクチンの血中濃度が高いことが判明したからです。

長寿ホルモンとしてのアディポネクチン

長寿者のアディポネクチンの量は、通常の人の2倍もあるそうです。

アディポネクチンが多いとなぜ長生きできるのか、その理由はアディポ
ネクチンがもたらす次のような健康効果にあります。

1. 肥満の予防改善

1. 肥満の予防改善

中高年に忍び寄る、肥満やメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)。

健康には肥満の解消が重要であり、その効果に今、期待が高まっているのがアディポネクチンです。

アディポネクチンが減少するとエネルギー代謝が低下する、つまり脂肪が燃えにくくなって肥満を引き起こすことは、既に厚労省や医学界においても認められています。

2. 糖尿病の予防改善

ミトコンドリアは血中の糖を取り込んでエネルギーを作りますが、この時に糖が細胞に入るにはインスリンの助けが必要です。

糖尿病とは、このインスリンが十分に働かなくなり、細胞が糖を消費できなくなって血中に糖が過剰になる病気です。

インスリンが働かなくなる大きな原因に、肥満があります。

脂肪をたくさん溜め込んだ脂肪細胞は、肥大化することで細胞がダメージを受け、慢性的な炎症が発生します。

そのため、細胞のインスリン分泌の伝達システムに異常をきたし、インスリンの働きが悪くなるのです。

しかしアディポネクチンには、インスリンの助けなしで、細胞の糖の取り込みを促進する作用があります。

つまり、インスリンの働きが悪くてもアディポネクチンが十分あれば、血糖値の上昇を抑えることができるのです。

さらにアディポネクチンは脂肪燃焼を促進するので、脂肪細胞が小さくなり、インスリンの働きが良くなります。

こうして糖の代謝が活発になり、糖尿病の予防改善に繋がるというわけです。

3. 血管系疾患の予防改善

肥満の原因となる過剰な糖は、血管を傷つけたり、血液をドロドロにして血管障害を起こし、動脈硬化や高血圧のリスクを高めます。

アディポネクチンは、

  • 糖代謝を促進し、血中の糖が過剰になるのを防ぐ
  • 血管の傷を修復する
  • 血栓の形成を抑制する

といった働きから、血管系の病気を防いでくれるのです。

4. がん予防

アディポネクチンの抗がん作用については、次のような調査結果が報告されています。

  • アディポネクチンが減少すると、がんの発生率が高まる
  • 長寿者はアディポネクチン量が多く、がんの発生率が少ない

人間の体には「がん抑制遺伝子」が備わっていますが、アディポネクチンはこの遺伝子を活性化し、がん細胞の増殖を抑制すると考えられています。

5. 美肌作用

アディポネクチンの効果は、ほかに「炎症の抑制」や「心筋の肥大抑制」、さらに美肌作りまで及びます。

カネボウ化粧品によると、アディポネクチンには「ヒアルロン酸を増やす」働きが確認されているそうです。

6. 認知症予防も

アディポネクチンは1996年に、ある日本人医師によって発見されたホルモンです。

以来、一躍注目の的になったアディポネクチンは世界中で研究が続けられ、発表される論文も年間1000件以上にのぼるそうです。

その健康効果の全貌はまだまだ解明の途上ですが、近年、新たに発表されたのが、「アディポネクチンには海馬の神経細胞を新生する可能性がある」ということ。

超高齢化社会の急務である認知症予防にも、アディポネクチンの働きに期待が高まっています。

このように、アディポネクチンの多彩な健康効果は、多くの病気を予防し、長生きに繋がると考えられるのです。

では、どうすればアディポネクチンを増やし、その恩恵を受けることができるのでしょうか。

アディポネクチンを増やすには

アディポネクチンを増やすには

アディポネクチンはタンパク質なので、サプリメントのように口から摂っても胃腸で分解されてしまいます。

アディポネクチンを増やすには、体内で作り出すしかないのです。
それには、次のような方法が効果的だということが、これまでの研究で分かっています。

1. 痩せる

「脂肪細胞」から分泌されるアディポネクチンは、太ると減少し、痩せると増加するという特徴があります。

肥満とは、脂肪細胞が脂肪でいっぱいになり、風船のように膨らんだ状態です。

そうすると細胞が傷ついて炎症を起こしたり、周囲の血管が圧迫されて細胞が酸欠状態になるなどして、アディポネクチンが分泌されにくくなるのです。

ぽっちゃり体型が気になる方、特に、運動習慣がなくてへそ周りが90cm以上ある方は、ダイエットがアディポネクチンを増やす一番の近道です。

しかしあまり痩せ過ぎても、アディポネクチンを分泌する脂肪細胞が減ってしまい、これもまた、アディポネクチンが減少してしまいます。

つまりアディポネクチンをよく分泌するには、太り過ぎず痩せ過ぎず、脂肪細胞が適度にあるのが一番いいのです。

ダイエットが必要か否かは、病院の血液検査でアディポネクチンの量を調べてもらい、目安にするといいでしょう。

アディポネクチンの平均的な血中濃度は、「5~30マイクログラム/ml」。
これより低い場合は、肥満や生活習慣病、老化のリスクが高まるといわれています。

2. 運動する

脂肪細胞が脂肪というエネルギー貯蔵器官であるのに対し、筋肉は最大のエネルギー消費器官です。

「運動」は筋肉のエネルギー消費を増やし、脂肪を減少させ、その結果アディポネクチンの分泌を増加させることができます。

さらに筋トレをして筋肉を増やすと、エネルギー消費が大きくなって、より効果的です。

3. アディポネクチンを増やす成分を摂る

アディポネクチンを増やす成分を摂る

アディポネクチンを増加させることが判明しているのは、普段の食事で摂れる次のような成分です。

オメガ3脂肪酸

代表的なオメガ3脂肪酸というと、青魚やマグロのDHAやEPA、亜麻仁油やエゴマ油のα-リノレン酸。

オメガ3脂肪酸は酸化しやすいため、油は熱処理されていない製品を選び、魚は生で摂るのがおすすめです。

ポリフェノール

ポリフェノールは、野菜や果物をはじめ、身近な食品の多くから摂ることができます。

  • コーヒーのクロロゲン酸
  • ウコンのクルクミン
  • ショウガのジンゲロール
  • 緑茶のカテキン
  • ミカンのヘスペリジン
  • タマネギのケルセチン
  • 大豆のイソフラボン

中でも効果が高いといわれるポリフェノールが、明日葉の特有成分「カルコン」です。

・コルジセピン
かつてオリンピックの中国選手が用い、高記録を連発したことで話題になったのが、漢方薬の冬虫夏草。

冬虫夏草には「コルジセピン」が含まれており、この成分にアディポネクチンを増やす高い効果があることが分かっています。

・オスモチン
ジャガイモやリンゴ、トマト、ピーマンなどには、「オスモチン」というペプチドが豊富に含まれています。

オスモチンはアディポネクチンを増やす成分ではないのですが、アディポネクチンとよく似た構造を持っており、体内でアディポネクチンと同様の効果を発揮することで注目の成分です。

以上のことから、アディポネクチンを増やす決め手は、どうやら「野菜たっぷり」の食事にありそうです。

アディポネクチンを増やすポイント

アディポネクチンを増やすなら、上記の成分を摂りながら、ダイエットや運動をするのが最も効果的です。

もちろん、健康な体、若々しい体は、一足飛びに出来上がるものではありません。

食事で摂るのが難しい成分はサプリメントを併用するなどし、食事も運動も、毎日の習慣として気長にじっくり続けることが大切です。

まとめ

まとめ

本当の長寿とは、単なる寿命の長さではなく、自立して健康で長生きできること。

特に日本女性は、平均寿命に比べて健康寿命が10歳以上も短いので、肥満やメタボ、認知症などの対策はしっかり行うことが必要です。

健康と若さの鍵は、実は誰もが持っている自前のホルモン。
毎日の食事や運動でアディポネクチンを増やし、夢の健康長寿を目指しましょう。

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