夏は腎虚(じんきょ)が進む?50代からの若返りの鍵は腎の強化にあり!

夏は腎虚(じんきょ)が進む?50代からの若返りの鍵は腎の強化にあり!

夏は女性を老化させるといいますが、その最大の原因とされるのが紫外線です。

しかしもっと怖いのは、もしかすると冷房による「冷え」かもしれません。

なぜなら冷えは血行を悪くするだけでなく、若さの源である「腎」を冷やし、機能を低下させるからです。

腎の機能低下は、内側から全身を老化させます。
女性の腎の衰えは、既に35歳くらいから始まるといわれているので、早めのケアが必要なのです。

今日は、中高年からのアンチエイジングのために、日常できる腎の衰えを防ぐ方法を、具体的にご紹介します。

さらに、近年は健康のために減塩が推奨されていますが、実は塩分が不足すると腎の衰えに繋がるというのです。

そこで、減塩と腎の関係についても、詳しくお話ししたいと思います。

腎虚を防いで若さを保つ

腎虚を防いで若さを保つ

東洋医学では「腎虚(じんきょ)」という言葉があります。
腎虚とは、腎が虚す、つまり腎の働きが衰えるということです。

「腎」とは、西洋医学でいう腎臓だけではなく、泌尿器や生殖器、ホルモン、免疫といった機能全般を指しています。

腎は、体の成長・発育・老化に関わる、生命の根源ともいえる機能であり、腎の衰えは老化の始まりなのです。

女性は30代も後半になると、

  • 足腰が冷える
  • 疲れやすい
  • 目がかすむ
  • トイレが近い
  • 白髪、抜け毛が増える

といった腎虚の症状が、少しずつ出始めます。

老化が進んで慌てる前に、今のうちに腎を強くし、腎虚を防ぐことが何より大切になります。

腎は特に冷えに弱く、夏は、冬と共に要注意の季節。
夏は冷房の冷えのほかに、暑さによる疲労も加わるため、腎虚を促進しやすいのです。

腎の衰えを防ぐには

腎虚を防ぐには、次の2点が重要です。

  • 体を冷やさない
  • 腎に良い食事を摂る

1. 冷え対策

冷えに弱い腎は、温めることが何よりの対策になります。

・入浴
お風呂は、夏でもしっかり湯船に浸かりましょう。
粗塩を入れたり炭酸風呂にすると、より効果的です。

・冷えない服装
冷房の中では、カーディガンやブランケットで下腹部や腰周りを守りましょう。

また汗を放置すると、冷えに繋がります。
下着は吸湿性の良い素材にし、かいた汗はこまめな拭き取りが大切です。

・カイロ
冷房による冷えからお腹周りを守るには、使い捨てカイロが便利。

ただしカイロで汗をかく人は逆に体を冷やすので、綿素材の腹巻がおすすめです。

・体を冷やす食品を避ける
砂糖、人工の食品添加物、精製された食品は体を冷やします。

加工食品を減らし、甘味は純粋ハチミツやマヌカハニー、調味料も無添加のものを使いたいものです。

また夏野菜は一般に体を冷やすものが多いので、食べ過ぎないようにしましょう。

・体を温める食品を摂る
「温」の作用があるのは、ショウガ、ヨモギ、ニラ、ネギ、ラム肉、牛肉、鶏肉、海老、シナモン、塩など。

因みに塩には2℃の温める力があり、塩分不足は体を冷やす原因になります。

2. 腎を養う食事

腎に良い食べ物は、上記の体を温める食品のほかに、次のようなものがあります。

・黒い食品
黒豆、黒ゴマ、海藻類、しいたけ、ソバ、黒キクラゲなど、黒い色の食べ物は腎を癒すとされています。

東洋医学の五行説では、五臓の「心、脾、肺、肝、腎」にはそれぞれ対応する色があり、「腎」に対応するのは「黒」なのです。

因みに腎虚になると、目に黒いクマができる、唇の周辺が黒ずむなど、皮膚に黒い色が現れるといわれています。

・粘りや渋味のある食品
もち米、ヤマイモ、なめこ、オクラなどのネバネバ食品は、精をつける、つまり腎を強くします。

また、蓮の実、銀杏、牡蠣といった渋味のある食べ物や、クルミ、松の実、クコの実などの種子類も腎に良い食べ物です。

そのほかの腎虚対策としては、「呼吸」と「漢方薬」もおすすめ。

3. 深呼吸(腹式呼吸)

呼吸を司る臓器は「肺」ですが、肺の「深く吸い込む機能」をサポートしているのが「腎」です。

そのため、腎の力が弱まると、呼吸が浅くなる、息切れがする、といった症状が現れます。

そこで、逆に息を深く吸う呼吸を繰り返すことで、腎を鍛えることができるのです。
疲れを感じたら、深い呼吸を繰り返すことを習慣にしてみましょう。

4. 漢方薬

根本からじっくり腎を強化するなら、何といっても漢方薬です。

漢方では、体質に合わせて八味丸、牛車腎気丸、六味丸など、腎虚に対する処方がたくさんあります。

これらの補腎の漢方薬は、塩水で飲むと吸収が良くなり、効果が高まるといわれています。

実は塩味は腎と相性ピッタリの味で、腎の機能を高めるために、塩の摂取は欠かせない要素なのです。

しかし塩は、健康に悪いイメージが定着しています。
減塩が叫ばれる中、なぜ塩が腎に良いのか、腎と塩の関係について、次に詳しくお伝えします。

塩分不足で腎虚に?

塩分不足で腎虚に?

健康のために食を大切にしている方なら、「薬膳」という言葉をご存知かと思います。

薬膳とは東洋医学に基づいた食養生の方法で、この中に腎と塩の関係が示されています。

腎の養生には塩が大切

薬膳には「苦味、甘味、辛味、酸味、かん味」の五味があり、それぞれが対応しているのが「心、脾、肺、肝、腎」の五臓。

各臓器が疲れたり弱ったりすると、体は、対応する味を欲するようになります。

たとえば肝臓が疲れると酸っぱいものが食べたくなるのは、酸味が肝臓を癒してくれるからです。

腎に対応する「かん味」とはしょっぱさ、塩味のことで、塩は腎を養生する味ということになります。

ただしここでいう塩とは、一般に調味料として使っている、塩化ナトリウム主体の「精製塩」のことではありません。

ミネラルがそのまま残っている「天然塩」や、昔ながらの製法で作られた味噌や醤油に含まれる塩のことです。

塩分は健康の大敵のようにいわれていますが、それは摂り過ぎると血圧を上げて心疾患を招いたり、ナトリウムの排出のために腎臓に負担をかけるからです。

では、ナトリウムが多いとなぜ血圧があがるのでしょうか。

ナトリウムが血圧を上げる仕組み

体には、機能を一定に保つためのホメオスタシスという仕組みがあります。

血中にナトリウムが過剰になると、ホメオスタシスが働いて、体はナトリウム濃度を下げるために血中に水分を増やします。

そのため血液の量が増え、心臓が大量の血液を押し出すため、血圧が高くなるのです。

天然塩は血圧を上げにくい

天然塩には、精製塩が失ったミネラルが、「にがり」としてそのまま残っています。

天然塩が含んでいるのは、マグネシウムやカリウム、カルシウムなどのミネラルを筆頭に、100種類以上の微量元素。

これらのミネラルが、過剰なナトリウムの排出を促進したり、血管の収縮を抑制し、血圧の上昇を防ぐ働きをするのです。

さらに薬膳によると、にがりの苦味は「心」に対応します。

つまり天然塩は、「腎を養生するかん味」と「心を養生する苦味」を併せ持つため、心臓に負担をかけにくく、高血圧の心配も少ない塩なのです。

それでもやはり、塩分を摂ることには抵抗があるかもしれません。

しかしご存知でしょうか、実は今、「減塩」の健康効果どころか、「減塩のし過ぎ」の危険性が次々と指摘されているのです。

減塩の問題点

減塩=健康に良い、塩分の摂り過ぎは高血圧や心疾患のリスクを高める、というのがこれまでの常識でした。

しかし同時に、いくら減塩しても高血圧が改善しない、という例が多いのも事実で、現在では減塩が血圧を下げる根拠は薄いとされています。

減塩のし過ぎで心疾患に?

そして最近の研究で分かったのが、実は「減塩のし過ぎ」も心疾患のリスクを高めることです。

特に血圧が正常な人の場合、塩を摂り過ぎても心疾患リスクは高くならないのに、逆に減塩するとリスクが高くなると報告されています。

さらに驚くことに、塩分は積極的に摂ったほうが長寿に繋がる可能性がある、というデータまであるというのです。

この結果は、塩が腎を養う味であることと無関係ではないかもしれません。

塩は体液の重要成分

そもそも塩は、私たちの体に欠かせないものです。

ナトリウムは血液やリンパ液の重要な構成要素であり、他の物質と連動しながら自律神経を調整し、心臓の働きを維持しています。

ナトリウムが不足すると、心臓の機能に支障をきたすだけでなく、さらに「低ナトリウム血症」となって、ひどい場合は昏睡状態になることもあります。

減塩=健康という神話は既に覆っているともいわれ、何より、塩分不足は腎を衰えさせかねないのです。

私たちがしっかり認識すべきことは、危険なのは、

1. ナトリウムだけの精製塩の過剰摂取
2. 逆に減塩のし過ぎ

ということです。

もちろん天然塩といえ過剰はいけませんが、健康を保ち、腎を強くして若さを維持するために、極端な減塩は今一度、よく考える必要がありそうです。

まとめ

まとめ

冷えは万病の元、さらには老化の元凶といえます。
しかし夏は、紫外線対策は完璧でも、冷え対策は甘くなりがち。

もしかすると体も冷房慣れし、冷えを感じにくくなっているかもしれません。

「腎虚なんて高齢者の話」と油断しているうちに、女性の腎虚は既に始まっているのです。

40代から、冷えと共に疲れやすさ、目や髪の衰え、尿トラブル、皮膚の黒ずみを感じるようになったら、早めの腎のケアが必要です。

夏に腎を冷やしてしまった方も、冬に入る前に食事や入浴、深呼吸で腎を労わり、老化の芽を摘んでしまいましょう。

このページのトップヘ

▼おすすめの記事

▼口コミ体験レビュー

▼カテゴリー一覧

▼その他