健康長寿の鍵は細胞にあり!ミトコンドリアのパワーアップ法とは

健康長寿の鍵は細胞にあり!ミトコンドリアのパワーアップ法とは

人生100年時代といわれる今、誰もが願うのは「若々しく健康に長生きしたい」ということ。

そこで、様々な「長寿のための方法」が登場していますが、中でも注目を集めているのが「ミトコンドリア健康法」です。

疲れやすい、痩せにくくなる、肌がたるむ…。
40代になって急に感じ出す身体の衰えも、実はミトコンドリアが少なくなり、エネルギー不足になっているせいだというのです。

ミトコンドリアは、私たちにもともと備わっている「身体を若く保つ機能」であり、その研究では9人ものノーベル賞受賞者を輩出しているほど、奥深いものです。

今日は、細胞レベルで若さを叶える「ミトコンドリア」の神秘に迫ります。

ミトコンドリアと健康、長寿の関係を徹底解明し、どうすればミトコンドリアを増やして若さを保つことができるか、その方法を詳しくご紹介します。

ミトコンドリアと長寿の関係

生物の生命活動には、全てエネルギーが必要です。
このエネルギーを作り出しているのが、全身の各細胞内にある「ミトコンドリア」という直径0.5μmほどの小さな器官。

ミトコンドリアは、食べ物から得られるブドウ糖と酸素を使って、エネルギーのもとになるATP(アデノシン三リン酸)という物質を産生します。

このATPが分解され、その時に放出されるエネルギーが、臓器や筋肉、神経といった全身の活動に使われることになります。

まさに、ミトコンドリアは「エネルギーの生産工場」というわけです。

ミトコンドリアの減少が病気と老化を生む

ミトコンドリアの減少が病気と老化を生む

このミトンドリアが減少したり機能が低下したりすると、ATPの産生が減って、身体はエネルギー不足となります。

そうするとエネルギーは、体温維持や臓器を動かすなど、生命維持のための働きに優先して使われ、傷ついた細胞の修復や古い細胞の再生は後回しになります。

そのため、たとえば血管が傷つくと動脈硬化に、心臓が傷つくと心臓病に、そして膵臓であれば糖尿病にというように、病気に繋がりやすくなり、また古い細胞が残って老化が進んでしまうのです。

がん・認知症もミトコンドリアが原因?

また現代人が最も恐れる「がん」や「認知症」にも、ミトコンドリアが深く関係しています。

・がんとミトコンドリア

細胞は日々、傷ついては修復されることを繰り返していますが、全てが修復しきれるわけではありません。

修復できなかった傷が蓄積されていくと、それが老化やがんの引き金になります。

身体の修復機能は歳と共にどんどん衰えていき、それと比例してがんの発生率も高くなっていくわけです。

ところが身体には、がんなど身体にとって不要で害となる細胞を自滅させる、「アポトーシス」という機能が備わっています。

実は、細胞の核にあるDNAとは別に、ミトコンドリアは独自のDNAを持っています。
そして、アポトーシスを発動させるのが、ミトコンドリアのDNAなのです。

ミトコンドリアが減少するとアポトーシスが抑制され、がんを引き起こす大きな要因になります。

・認知症とミトコンドリア

近年、ミトコンドリアとアルツハイマー型認知症との関連について、研究が進んでいます。

脳のミトコンドリアが減ると、脳が活動するためのエネルギーが足りなくなり、認知機能の低下を引き起こすというわけです。

また、まだ完全な解明には至っていませんが、アルツハイマーの原因物質「アミロイドβ」の蓄積にも、ミトコンドリアの機能低下が関係していることが、多くの論文で指摘されています。

長寿とミトコンドリア

このようにミトコンドリアは、健康や若さの鍵を握る重要な存在だということが分かります。

さらに、次の疑問もミトコンドリアによって説明できるのです。

・なぜ女性のほうが長生きなのか

身体の中で、最大のエネルギー消費器官は筋肉であり、当然、筋肉にはミトコンドリアが多く含まれています。

筋肉には、持久力型の「遅筋」と、瞬発力型の「速筋」があり、特に遅筋は、ゆっくり長い時間収縮する筋肉なので、多くのエネルギー産生が必要になります。

そのため、遅筋は速筋よりミトコンドリアが多くなっていますが、実は、女性の身体はこの遅筋の割合が多いのです。

世界のどの国でも、男性より女性のほうが長生きですが、その理由の一つが、女性のミトコンドリアの多さなのです。

・なぜ鶴と亀は長生きなのか

「鶴は千年、亀は万年」といいますが、実際に、鶴は50~80年、亀は120~150年も生きるそうです。

動物は、一般に身体が小さいほど動きが敏捷になり、エネルギー消費や活性酸素の量が増え、寿命が短くなります。

しかし、亀は大型動物というほどのサイズではないのに、なぜ100年以上と寿命が長いのでしょうか。

それは、亀は緩慢な動きによって消費エネルギーを減らし、同時に老化の原因、活性酸素を抑えているから。

一方、鶴は膨大なエネルギーを消費する渡り鳥でありながら、活性酸素の発生量が非常に少ないことで知られています。
そして、その理由こそが鶴のミトコンドリアにあるのです。

ミトコンドリアにも質の良し悪しがあり、質の良いミトコンドリアは、効率よくエネルギーを作り出し、活性酸素をあまり出さずに済みます。

反対に質の悪いミトコンドリアは、エネルギー産生の効率が悪いため、大量の活性酸素を出してしまいます。

鶴は質の良いミトコンドリアを持っており、そのため活性酸素の弊害が少なく、長生きするというわけです。

鶴の50~80年という寿命は、人間より短いと思われるかもしれませんが、身体の大きさや空を飛ぶエネルギー消費量を考えると、まさに驚異的な長寿といえるのです。

ミトコンドリアを増やす方法

ミトコンドリアを増やす方法

では、ミトコンドリアを増やし、健康に長生きするにはどうすればいいのでしょうか。

その答えは、身体を「エネルギー不足の状態にする」こと。

身体は、エネルギーが足りないと感じると、ミトコンドリアを増やすようにできているからです。

方法としては、次の3つがあります。

  • 運動してエネルギーを消費する
  • 摂取カロリーを減らす
  • 寒さを感じさせる

運動

「運動をする人ほど長寿である」

このことは多くの研究で報告されており、その理由は、運動によってミトコンドリアが増えるからと考えられています。

カナダの研究では、日頃よく運動する70歳のグループは、ほとんど運動をしない63歳のグループの2倍以上のミトコンドリアの活動力があり、それは22歳のミトコンドリアに匹敵するものだったそうです。

効果的なのは、ややきつめの運動。
ミトコンドリアを増やすには、身体がエネルギー不足と感じることが必要だからです。

運動の種類は、ジョギングやウォーキングなど、遅筋を使う有酸素運動がおすすめ。

中でも有効なのが、3分早歩きをし、3分ゆっくり歩く「インターバル速歩」で、次の3点をポイントに行います。

  • 早歩きは、全力で歩く時の70%以上の速度で
  • 胸を張って大股で歩く
  • 全体で1日15分以上、週4日以上が目安

運動による効果は、意外に早く表れるようです。

人間の臨床実験でも、ゆっくりした有酸素運動を1日2時間、1週間続けただけでミトコンドリアの数が1.3倍に、1ヶ月後には2倍になるという結果が出ています。

ミトコンドリアは加齢に伴って減少し、同時に疲れを感じることが多くなるものです。

しかし、疲れるからと身体を動かさない生活をしていると、身体はエネルギーはあまり必要ないと判断し、ミトコンドリアの量を減らしてしまいます。

その結果、エネルギーを作れない身体になり、老化が進んでしまうことになるのです。

カロリー制限

カロリー制限

空腹感は、身体にエネルギー不足を感じさせる最も有効な方法です。

空腹といえば断食ですが、仕事をしながらでも無理なく行えるものとしては、

  • 1日2食にして、摂取カロリーを3割ほど減らす
  • 週末の2日間だけ1日1食にする

といった方法があります。

またカロリー制限だけでなく、「お腹が空いてから食べる」、つまり空腹の時間をできるだけ長くとることも効果的です。

いずれも、バランスの良い栄養を心がけ、ゆっくりよく噛んで食べることが大切です。

寒さを感じさせる

寒さを感じると、身体は、温めるためのエネルギーを作ろうとミトコンドリアを増やします。

日常できるものとしては、サウナ後の水風呂や、入浴後に足にシャワーをかける方法があります。
温まった後に冷やされることで、身体は寒さをより強く感じるのです。

また、ミトコンドリアを増やすには、良い姿勢を保つことも大事です。

背筋を伸ばす

姿勢が良いと、それだけで人は若々しく見えるものです。

しかし最近は、慢性疲労や、パソコンやスマホの長時間使用が日常的になり、猫背の人が増えています。

筋肉の中でも、背筋などの姿勢を保つ筋肉には、特にミトコンドリアが多く含まれています。

この筋肉を衰えさせると、ミトコンドリアはどんどん減少し、老化の促進に繋がるのです。

猫背は、見た目だけでなく、実際に身体を老化させています。
常に背筋の伸びた姿勢を心がけ、ミトコンドリアを持続的に増やし、若々しい身体を保ちましょう。

まとめ

まとめ
これという運動もせず、お腹いっぱい食べて、暖房の効いた部屋で過ごす…。

どうやら、現代人の病気や老化の原因は、そんな恵まれた生活にありそうです。

私たちは、せっかく持っている身体を若く保つ機能を自ら損ない、疲れた、老けたと嘆いていることになります。

しかし有難いことに、損なわれたミトコンドリアは自らの力で復活させることができます。
私たちの身体は、実にうまくできているのです。

運動と食事という生活の基本を見直し、人生100年時代を老い知らずで過ごしたいものです。

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