塗る、着る、食べる、50代の美肌と健康にシルクのパワー

塗る、着る、食べる、50代の美肌と健康にシルクのパワー

寒さがゆるみ、日が長くなる春は、自然と気持ちも明るくなります。

しかし肌にとって、春は要注意の季節。
冬以上の乾燥と、夏に匹敵する紫外線が、寒さで疲れた肌を襲うからです。

新年度が始まる春は、新しい出発、出会い、挑戦の季節でもあります。
そこでこの春、新しいスキンケアとしておすすめしたいのが、シルク美容です。

きめ細かでしっとり滑らか、透明感のある上品なツヤ。

よく「シルクのような」と表現される美肌は、実際にシルクによって叶えることができます。

年を重ねるにつれ、肌がピンチになると、つい話題の新美容成分にばかり頼ってしまうということはないでしょうか。

そんな方におすすめしたいのが、今日ご紹介する「シルク美容」です。

シルクは、天然のアミノ酸の宝庫。
加齢や寒さ、乾燥で疲れた肌にも優しく馴染み、肌を蘇らせます。

なぜシルクで美肌になれるのか、その理由を解明し、美肌以外のシルクの様々な効果と活用法もご紹介していきます。

シルクで美肌になる理由

シルクで美肌になる理由

シルクといえば、イメージするのは高級感漂う絹織物ではないでしょうか。

しかし今や洋服や下着、寝具だけでなく、化粧品、シャンプー、健康食品、スイーツ、麺類にと、あらゆる商品にシルクが使われています。

シルクの一体何が、それほどの人気を集めているのでしょうか。

シルク(絹糸)とは

シルク(絹糸)は、ご存知のように蚕(カイコ)が作り出す天然繊維。

蚕が口から吐き出す液状の代謝物が、空気に触れて固まって糸状になったもの、それが絹糸です。

絹糸は、フィブロインとセリシンという二つのたんぱく質で構成されています。

その断面を見ると、全体の70%ほどを中心部のフィブロインが占め、それを残り30%のセリシンが覆う形になっています。

フィブロインは、強靭で美しい光沢と滑らかさが特徴で、このため、セリシンを取り除いてフィブロインだけにしたものが、一般に絹糸として使われているのです。

蚕はカイコ蛾という昆虫の幼虫で、吐き出した絹糸で繭を作り、この中で蛹(サナギ)となり、やがて成虫になって繭に穴を開けて出てきます。

繭は蚕の家であり、紫外線や活性酸素、乾燥、温度変化、細菌など、厳しい外部環境から蚕を守るという重要な役割を果たしています。

そして、この繭の働きの元になっているのが、絹糸を構成するフィブロインとセリシンなのです。

シルクの美肌効果

では、セリシンとフィブロインは、肌にとってどういう効果があるのでしょうか。

1. セリシン

シルクには、18種類のアミノ酸がバランスよく含まれています。

その中でもセリシンの36%を占めるのが、保水力に優れた「セリン」というアミノ酸です。

3割強がセリンというアミノ酸組成は、肌の潤い成分である天然保湿因子とほぼ同じ。

このため、セリシンは肌によく馴染み、優れた「保湿効果」を発揮できるのです。

セリシンはまた、紫外線吸収作用、抗酸化作用、チロシナーゼ阻害作用を持ち、メラニン色素の生成を抑制する「美白効果」があります。

セリシンの美白効果はビタミンCに匹敵するといわれ、さらに、セリシンはビタミンCと違って熱に強いため、安定した美白効果を維持できるのです。

2. フィブロイン

フィブロインも、セリシンと同様にアミノ酸組成が肌と似ており、「保湿効果」や「紫外線防御効果」を発揮します。

またフィブロインは、皮膚の角質層や真皮層を作っているグリシン、アラニン、セリンといったアミノ酸が豊富です。

そのため「肌の生まれ変わりを促進する」働きがあり、シミを改善したり肌にハリを与えるなどの効果が期待できます。

この皮膚再生の促進作用は、農林水産省によって検証済みで、医療現場では既に火傷治療の人工皮膚にも採用されています。

3. シルクオリゴマー

シルクの成分でもう一つ重要なものが、フィブロインの部分に微量に含まれる「シルクオリゴマー」です。

シルクオリゴマーには「コラーゲンの合成を促進する」作用があり、ハリと潤いのある肌作りに役立ちます。

この効果には、シルクオリゴマーが「ペプチド」であることが関係しています。

セリシンやフィブロインは、アミノ酸が1000個以上集まったたんぱく質。
それに対してシルクオリゴマーは、グリシンやプロリンを含むアミノ酸が7~15個ほど集まったペプチドです。

細胞の修復にはアミノ酸が必須の要素ですが、その時に真っ先に使われるのは、実は単体のアミノ酸ではなく、ペプチドの形のアミノ酸なのです。

グリシンやプロリンは、コラーゲン合成に必須のアミノ酸。
ペプチドであるこれらのアミノ酸が、コラーゲンを効率的に合成してくれるというわけです。

このような働きから、シルクは乾燥やシワ、たるみ、シミといった肌の悩みに効果が期待でき、しかも天然素材で肌への親和性も高く、安心して使える美容成分なのです。

化粧品毒性判定においてもシルクは「毒性なし」とされており、シルクをゲル状にしたものを肌に塗る実験では、500人中、炎症や拒絶反応を起こす人はゼロという結果が出ています。

シルク化粧品の種類

化粧品以外のシルクの活用

シルクは、美肌効果はもちろん、独特の光沢と滑らかなテクスチャーから、次のように化粧品全般にわたって利用されています。

  • 美容液やクリーム、洗顔料などのスキンケア化粧品
  • ファンデーション、チーク、口紅、日焼け止めなどのメイクアップ化粧品
  • ヘアケア製品、マニキュアなど

また、繭そのものを活用した美容法も人気です。
やり方は簡単で、洗顔後、お湯で柔らかくした繭を肌に優しく滑らせるだけ。

シルクの美肌効果にプラスして、微細な天然繊維がピーリング効果を発揮し、毛穴の汚れや角栓、古い角質が取れてつるすべの肌になります。

ただし、やり過ぎは禁物。
肌の様子を見ながら、週2回ほどのペースがおすすめです。

化粧品以外のシルクの活用

シルクは、美肌効果以外にも多くの魅力的な特性があり、様々な分野で活用されています。

肌に着ける

軽くて薄く、しなやか、さらに夏も冬も使用感が快適なことから、シルクは下着や寝具の素材としても古くから有名です。

フィブロインは、無数の微細繊維が束状になった構造をしているため、繊維の間に空気をたくさん含むことができ、熱を伝えにくくなっています。

シルクの肌着や寝具が、冬暖かく夏涼しいというのは、このフィブロインの断熱作用により、外気温に影響されにくいからなのです。

シルクはまた、通気性や放湿性、防水性にも富んでいます。

それは、フィブロイン繊維が多孔質構造をしており、超ミクロの孔が分子量の小さい水蒸気や空気は通し、分子量の大きな水は通さないからです。

シルクの魅力の一つが、真珠のような気品溢れた光沢ですが、この独特の光沢やツヤは、フィブロインの多孔質構造が光を反射させることから生まれます。

また、フィブロインは断面が三角形をしていますが、この形がプリズム効果をもたらし、より美しい光沢を生み出しているのです。

さらにシルクは、身にまとうだけでも肌をしっとりさせ、荒れた角質を整えるといわれています。

肌に優しく、外部の刺激から守ってくれるシルクは、敏感肌やアトピーの方も、ぜひ活用していただきたいものです。

飲む、食べる

シルクは肌からだけでなく、サプリメントや食品で口から摂るのもおすすめです。

シルクは、レジスタントプロテイン、つまり腸で分解吸収されにくいたんぱく質なので、食物繊維と同様の働きで「便秘の解消」に効果的です。

さらに、多孔質構造を持つフィブロインには、ナノレベルの孔に糖や脂肪、重金属などの有害物質を取り込み、排出する働きがあります。

歳と共に血糖や中性脂肪、コレステロールが気になり出しますが、シルクはこれらの値を低下させ、「生活習慣病や肥満の予防」に役立ちます。

再生医療に

シルクが生まれたのは、数千年も昔の中国。

やがてシルクは、絹製品として西アジアから地中海沿岸、ローマ帝国へと伝わり、その交易路がシルクロードとして今に伝わっています。

古代エジプトでは、その強靭性と生体適合性の高さから、シルクは外科手術の縫合糸として既に使われていたそうです。

2000年代に入って、最先端の再生医療分野におけるシルクへの期待は高まるばかり。

皮膚だけでなく、血管や軟骨、骨、角膜の再生医療用素材として、シルクの開発研究が進んでいます。

  • 糖尿病や高血圧で脆くなった血管
  • 加齢で磨り減った軟骨
  • 白内障で濁った角膜

中高年に身近な多くの疾患に、シルクには大きな可能性が期待できるのです。

まとめ

まとめ

春の明るい日差しは、気分を浮き立たせる一方で、シワやカサつき、毛穴を実際以上に目立たせてしまいます。

そんな時こそ、シルクのスキンケアがおすすめです。
自然が作り出した18種類のアミノ酸が、繭が蚕を守り育てたように、肌を紫外線や活性酸素から守り、潤し、活力を与えるからです。

シルクのような滑らかなツヤ肌を、ぜひ、この春から目指してみませんか?

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